居心地のよさを感じるままそこで完結できればステキです
世界がこぞってその場所に加わることを望むなら話はかんたんです
でもね、そうではないのですね
居心地のよさは星の数ほどの内容と形式がある、
夜空にかぞえきれない星々が瞬くように
隔絶したそれぞれの星にはそれぞれのキラメキがある
この全体をとらえるまなざしをもった一人の詩人と呼ばれた男がいて
おそらく男の夢は一つの星のキラメキを描くことではなく
すべてを結び合わせる美しい星座を描くことだったでしょう
だれもそんなふうに想像したことがないかもしれない
けれど、だれもがほんとうは望んでいたことだと示すように
すべての銀河の星々を結び合わせた美しい星座を描く
イーハトーブとは星座の夢が懐胎したはじまりの場所
ローカルなこの場所をシンボルとしながら、けれど
けっしてそこには留まらない全銀河を束ねる美しい幸いの地平を示す
この桁ちがいの妄想に生身を捧げて果てた一人の男がいた
そんなふうに考えるのですが、いかがですか
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