ごめんなさいというほほえみは
雨上がりのにじにあたいする (岡真史『ぼくは12歳』
*
うつくしい秋の夕ぐれに
かなしみとせつなさが溶け
くるしみが溶け、心が溶けていく
やがて光が閉じられ
永遠の遠ざかりを告げる
きよらかな喪失の光景
心は透きとおり
地上にとどまれない感情が満ちてくる
夕ぐれの光景から延長された
なにごとも語らない夜空に
まなざしにトレースされ
新しい星座が描かれていく
かりそめの時間を祝福するように
星々のまたたきの彼方から
ひとつのシグナルが点滅する
おとなたちも仲間たちも知らない孤独とひきかえに
じぶんだけで感じ、じぶんだけで加えられる
このうえないなにかがあることを知る
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