Backstageは全体包括的な命題をたずさえている。
──みずからに「納得」を刻むべし
納得点は空位として
空位の「ほんとう」として
あるいは「未決項」「虚数項」として
すべての企投的展開を包括している
*
真として、善として、美として
みずからにとって「ほんとう」であるもの
ほんとうのおれ、ほんとうのおまえ、ほんとうの世界
けれど、どこかに「ほんとうの姿」が隠れているわけではない
ことばが示すものはことばの内部で完結できない
どこにも実体をもたない、どこにも表象が結ばれない
しかし、「ほんとう」という観念が全作動を包括している
それは未決の形式においてだけ
空位のまま独自の位相を形成し、
空位においてはじめて観念としての要件を満たす
*
そこで会いたいという場所があり
そこで会いたいという人がいる
それがどこで、だれなのかはわからない
知らない存在なのかもしれない
知っていて知らない存在かもしれない
結ばれる関係はいまだかたちをもたない
かたちをもたない関係がいつか結ばれる虚数点
「いつか、虹の下で」
いまはそう語るしかない
あるいはむしろ
永遠にそう語るしかない合流の方角へ