一昨日は、月に一度の観月会で、創作懐石料理を食しながら、月を愛でよう・・・ということで、2年1ヶ月前に始まり、現在迄、続いている。
初めて訪れた2014年1月15日は、丁度、満月で、東の空からのぼる満月が、冬の空の中で、カチカチに凍っていたのを思い出す。
それから・・・毎月15日。
高層ビルの展望ルームにあるこのお店に行くことになったのだった。
毎月16日は、ほとんど何も食べずに過ごす。せいぜいお茶を飲むくらい。
前日の献立は、私にとっては、食べ過ぎなので、翌日は、お腹が空かない。
そして、これらのご馳走を、消化するのに、大変なエネルギーを使うようなのだ。
ひとは、生きていくために、食事をする。
ほとんど・・・例外なく・・・。
食べられなくなったら、死ぬときなのだろう・・・(例外もあるかもしれない。植物状態でも、生き続ける場合もあるだろうし、空気と水だけあれば、生きていけるというヨガだか何だかの修行をしたひともテレビに出ているのを見たことがある)。
摂取した食物を分解して、たんぱく質だの炭水化物だの脂肪だのビタミンだのミネラルだの・・・とそれぞれに分解する過程で、相当のエネルギーが使われる。それを適材適所に分配するために、更なるエネルギーを必要とするようなのだ。
エネルギーを得るために、エネルギーが使われるのだが、私の身体は、エネルギーを得るちからよりも、エネルギーを使うちからの方が、勝っているらしく、大食した日の翌日は、眠くて仕方がないし、実際に、起きていることが苦痛だ。コレは、もう、ヒトとしては、ダメなんじゃないだろうか・・・と思う位、眠らないと回復しない。
そんなことを考えながら、年の初めに録画しておいたテレ東の『大食い選手権・世界大会』なる番組を見ていた。
今年は、去年の優勝国アメリカ、日本、イギリス、台湾の4か国で行われて、すき焼き丼、ピザ、ロブスターサンドウィッチ、リゾット・・・などなど、ニューヨークの有名処のメニューが沢山出ていて、食べたいな・・・と思うお料理ばかりだった。
ルールは、30分間、同じメニューを食べ続けて、たくさん食べた方が勝ち・・・というものだったけれど、総重量3キロ、4キロ、5キロ・・・と、普通より細身の日本人選手たちが、カラになったお皿を積み上げていく。
予選から数日間、毎日、食べるのだから、身体が、食物を消化している時間がないのではないだろうか・・・と思ってしまう。
医学的にみて、フードファイターと呼ばれる大食いのひとたちは、胃の容量が極端に大きかったり、身体に貯めて消化することなく、食後、数時間で、排泄してしまったり、舞台裏では、嘔吐してしまったりと聞く。
嘔吐は、苦しい。
しかも同じ味の料理を食べ続けなければならない苦痛。味の麻痺など・・・こんな苦行もあまりないのではないだろうか・・・。
食が進まない身には、大食いは羨ましい限りなのだけれど。やはり、コレもエネルギー代謝の異常なんだろうと思う。
それを見世物にするのだから、やはり、強靱な身体と精神が必要なのだろうと思いながら、見ていた。