鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

春風駘蕩/柑橘系⑦

2018-03-04 21:21:21 | Weblog

春です。
風も春です。
春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)。

そんな週末になりました。

暦と季節が、同時進行ってか・・・。
いつも暦の方が先走りで、季節が追いかけていく感じですが、今年の春は、同時並走のようでして。

・・・んな春ですが・・・。
2、3日前から、気が沈むというか・・・鬱っぽくて・・・。

ああ・・・気が沈むなぁ・・・と思っていたら、先月上旬に注文した『訳ありデコポン(不知火)』が、本日届きましたのよ。形が悪かったり、表皮に傷がついたものを安価で・・・という企画で、大きなデコポン9個/約2Kg(うち、ひとつは、温州みかんくらいの小ぶりなものでした)。


おおお!コレは、近所の反日ショッピングモールで、買えば、少なくとも1個250円は下るまい。

ひとつ食べてみると、美味しい、甘い、じゅう~しぃ!

ああ・・・外見は、少し見劣りし、表皮に傷もあるけれど、あの反日ショッピングモールで、売ってる高額なヤツより格段に旨いでは、ありませんか・・・。
しかも、配送料込で、この価格(千円ぽっきり)だよ?

柑橘類は、通販で購入となると、配送料など考えると、5Kgとか10Kgとかの大入りじゃないと割高になってしまったりするし、アタリが来ればよいけれど、ハズれると痛い・・・。コレから、この大量の・・・ハズレの柑橘をどうするか・・・という問題に直面することになりますので。


三島由紀夫の小説『豊穣の海・第四巻・天人五衰』で、全編を通して、様々に転生していく主人公達をただ『見』つづけるのが仕事だった本多繁邦が、今生で、出会う最後の転生であろう安永透を養子にし、その彼が、朝食で、グレープフルーツを食するシーンがでてくるのだけれど、昭和40年代の東京でも、グレープフルーツは、まだまだ高額な輸入品だったと思います。

著者の三島由紀夫も、食べていたのだろうと思うのですが、切れ味の鋭い刃物のような描写は、印象に残っています。

グレープフルーツには、独特の苦みがあって、朝食に供するのが一番美味しい食べ方なのだろうなぁ・・・と思ったりしました。


その後、外国から輸入される柑橘類(オレンジ・レモン・ライム・グレープフルーツなど)は、ポストハーベスト(残留農薬)、表皮につけるワックス、防腐防カビ剤などの薬液に浸してから輸出・・・ということを知り、手が出せずにいるので、このところの日本産の柑橘類の種類の多さは、柑橘好きには、ありがたいことです。

春先の柑橘類は、ビタミンカラーと呼ばれる橙色。
見るからに、元気のでる色で、よくも名付けたビタミンカラー。

ほんっと。ビタミン(C)だよね~~~。

これから、梅雨時前迄くらいが、柑橘類の豊富なシーズン真っ盛り・・・。


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