鼎子堂(Teishi-Do)

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スクリーン版:ミュージカル『刀剣乱舞』乱舞野外祭

2024-05-25 21:51:06 | 演劇・映画

昨日の暑さは一服。

乾いた初夏の風渡る極上な五月の土曜日。

 

(昨日24日)

午前中、映画『碁盤切り』鑑賞のあと、近くのお蕎麦屋さん(・・・といってもファミレス風な?各席のタブレットで注文するシステム)で、お蕎麦ランチのあと、本日の第二弾・スクリーン版:ミュージカル『刀剣乱舞』乱舞野外祭を鑑賞。

この刀剣乱舞には、ストレートプレイの舞台版、アニメ版などもあって、今回は、富士急ハイランドの野外ステージで、日本刀を人間の姿に具現化した綺麗な俳優さん達が、歌い、舞い踊る・・・という趣向(そりゃ、ミュージカルだしな)。

私は、ストレートプレイしか見たことがないので、あのコスチュームでないと区別がつかない。

紙の上のイラストのお兄さん達を、生身の人間が具現化するという・・・2.5次元という新たなカテゴリーで、どれだけ架空の世界の人物に、人間が近づけるか・・・という・・・演劇でいうなら、自分で役作りをする・・・という本来の演劇手法の対極で、役は既に、出来ている!どこまで、ソレに近づけるか・・・の世界のなかで、観客が、ほぼ同じシンボライズされた姿を共有するという・・・たぶん・・・コレ迄になかった世界なのだと思う。

それは、よくわからないけれど、漫画文化の爛熟の果て・・・の結果だと考えている。

コレまでは、アニメーションでさえ・・・漫画原作・原画とイメージが違う!ってコトで、納得できない読者の欲求の果てに完成した世界観なんだろう。

あの未完?の大作・演劇漫画『ガラスの仮面』の千の仮面を持つ天才『北島マヤ』が・・・或いは、『姫川亜弓』が、絶対に認めていけない、否定しなければいけない世界でもある。

それを、オン・ラインゲームの世界から、演劇の世界へ、『日本刀』という九十九神のヴィジュアルとして出現させた点において、顕現させた点においては、かつて誰も思いつかなかった新ジャンルだ。

そして、ストレートプレイから、ミュージカルに発展させて、更に、富士の裾野の野外ステージへと進化を遂げた。

夕方から始まり、茜に染まる富士山のシルエット、上り行く月を、富士の裾野の広大な風景をドローン撮影の映像を取り込みながら、歌って踊っての刀剣祭り。

おもに脇差の役である少年系、打刀は美青年系と中性系、鎗・長刀は長身の男性(漢・オトコ)系・・・と刀の形状、性質によって、様々な美しさを表現する2.5次元の俳優達。

・・・そして(正確ではないが)、観客の9割以上は、女性(のようだ)。

訪れた映画館の上映スクリーンでも、男性は、相方を除いては、ひとりだけ?しか確認できなかった・・・。

おまけ???・・・ではないけれど、伊達政宗役で、岡幸二郎が主演していて、やはりミュージカルの到達点は、『帝劇』なんだろうなぁ・・・と。

そして、その帝劇も、今年で、現在の日比谷にある帝劇は幕を閉じる。その後のリニューアルの再開はあるのかないのか・・・???

 

いづれにせよ・・・まだまだ続く・・・刀剣乱舞。

彼らの到達点は、どこなんだろう?