鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

翡翠の蝙蝠②

2012-07-16 22:50:13 | Weblog
朝から、纏わりつくような蒸し暑さ。


もうお亡くなりになられた漫画家で、和田慎二さんの書かれた『銀色の髪の亜里沙』という作品があるのですが、アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』を、少女漫画にしたようなお話で、資産家の令嬢の亜里沙が、父親の会社の社員とその子供である同級生の罠にはまり、殺されかけるのですが、運よく、命は、助かったものの、出口のみつからない地下洞に閉じ込められて、脱出の機会を待ちます。亜里沙よりも、先にその地下洞に閉じ込められてしまった老学者夫妻と出会い、さまざまな教育を受けて、やがて、地下より脱出して、復讐を果たす・・・といった内容だったかと思います。

全く陽の差さない地下洞に閉じ込められて、会社を乗っ取られたうえ、両親を殺害された心労や憎しみなどから、亜里沙の髪は、白を通り越して、銀色に変色してしまいます。
主人公・亜里沙が閉じ込められた地下洞には、天然の上質の翡翠が埋蔵されていて、老夫婦が、亡くなり、地下洞を脱出するチャンスが訪れたとき、亜里沙は、翡翠をハンカチに包んで、持ち出します。
この翡翠が、資金源となり、地上での復讐におおいに、役立つのです。
(この漫画は、一生懸命読みました・・・後に、和田さんは、スケバン刑事という作品で、超有名になりましたが・・・。それ以前の作品です。)

翡翠の中でも、最上モノの『ろうかん』は、とんでもない高値です。
1カラット(0.2グラム)数百万円のお値段がついていました。
本当に、美しい緑色。
透明なエメラルドにほんの少しだけ、真珠の色を足して、混ぜ合わせたような質感。

翡翠は、本当に高いモノだなぁ・・・と思った次第で・・・。
(だから、銀色の髪の亜里沙も復讐が叶った訳ですが・・・)

本日の画像。

お金を咥えた翡翠の蝙蝠。

コレは、翡翠は、翡翠でも、安いヤツ。
一応、天然・・・ってことなのですが・・・。
でも、造形が、可愛いんですわ。
お目目くりくりで、蝉みたいな雰囲気もありますが・・・。

翡翠は、装飾品は、もちろん、お茶碗なんかにも加工されているようですが、映画『ラスト・エンペラー』だったかどうか・・・記憶が曖昧なんですが、翡翠の麻雀牌なるものが、出てきた・・・ような気がする・・・もしかすると、『ルパンⅢ世』だったかも・・・???

翡翠の麻雀牌は、どんな手触りで、どんな音がするんだろう・・・?などと思ったり・・・。