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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

夜会服~~~『三文紳士:吉田健一・著』

2011-12-13 23:05:54 | Weblog
穏やかに晴れて一日。


さて、さて、12月ともなれば、世間では、パーティが、多いシーズンでしょうか?
クリスマスだとか・・だとか・・・、誰かのバース・ディだとか、えっと・・・あと忘年会?忘年会は、夜会じゃないけどね・・・。
最近、夜会巻きというヘア・スタイルってどうなんだろう?
ちょっと、レトロな感じで、何年か前に流行した髪型ですが・・・。
普通のひとでも以外に簡単に作れて、時間もそれ程、かからない・・・みたいな感じでしたが・・・。

でも、夜会というと、明治時代の鹿鳴館でしょうかね~~~。

イキナリ、なんで、こんな話題かといいますと、私の好きな随筆家・吉田健一さんのご本に、お母様を描かれている文章がありまして、何度か読んでいたのですが、ちょっと書いてみたくなった訳で、ほんとイキナリ・・・ですみません。

この吉田健一さんのお父様は、かの吉田茂元内閣総理大臣。
バカヤローって言って、内閣を解散した方です。
吉田健一さんのお母さんは、旧姓・牧野雪子さんで、雪子さんのお父さんが、かの内大臣・牧野伸顕で、健一さんには、祖父にあたり、この祖父の父は、大久保利通・・・ってことだから、明治維新組の政治家の家系ですかね?
何代か前の自民党の某・麻生元首相は、甥にあたるの・・・なんて事は、以前にも書きましたかね?
明治成り上がり組ってとこです。

閑話休題。
吉田健一さんの『母に就て』という短い文章の中に、
・・・昔の女は、嫁ぐと髪の結い方も身なりも、これ以上に野暮ったくは出来ないような風習がって、母と初めてフランスへ行って驚いた。この母の夜会の服装をみて、女というのが美しいものである・・・というのを初めて知った。
その真紅の天鵞絨(びろうど)の服に目を奪われた・・・という一節があります。
吉田氏このとき、たぶん7歳。

さぞかし、美しかったんだろうなぁ・・・と思いますね。
髪を結い上げて、多分、真珠の首飾りをしていたのだろうと・・・私は、自分勝手に想像してしまうんですけどね・・・。

今時には、いない女・・・。

私は、自分自身が、窮屈に着飾るのは好きではないし、似合わないけれど、明治美人を想像するのは、大好きです・・・真紅の天鵞絨の夜会服・・・素敵な響き・・・。