鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

石の棺

2011-03-18 23:28:31 | Weblog
昨日よりは、やや暖かい。
よく晴れた一日。

早朝から深夜まで、ヘリコプターの音が響く。
自衛隊・・・だろうか・・・???

原発の事故・・・というよりは、震災の被害といった方が適切かもしれない・・・。

めぐみのエネルギーを生みだして、水底で、眠りにつこうとした核燃料を呼び起こしたのは、地震・・・。

福島の第一・第二原発は、IAEAの暫定評価で、レベル4からレベル5へ。

この原発の施設は、どうなるんだろう・・・。
そんなことを考えた。
・・・こんなことは、私が考えたって、何にもならないし、下手な考え休むに似たり・・・なのだし・・・。

原発は、再度、動き出すのだろうか・・・???

政府は、原子力エネルギーへの転換を推進していたけれど、ここで、見直しをする・・・というようなことをラジオのニュースで聞いた。

リサイクルできて、僅かな燃料で、最大のエネルギーを生み出す原子力・・・。
資源のない我が国には、願ったり、叶ったりの夢のエネルギーになるはず・・・だった。

1960年代後半か70年代の初め頃だったと思うけれども・・・。
その頃は、よく停電した。やたらによく停電した。電力供給が追いつかなかったのだろうと思う・・・。

そして・・・。アメリカのファミリー・ドラマをみて驚いた。
蛇口をひねれば、お湯は、使い放題、各家庭には、オーブンレンジ、大きな車・・・、潤沢な食糧、広い庭のある大きな家・・・幸せそのものだった家族のドラマ・・・そんなドラマを見ながら、アメリカは、なんて、豊かで、贅沢なんだろう・・・コレも広大な国土、豊かな資源・・・そんなものがあるからなんだろうなと思ったりした。

当時、電気炊飯器とテレビと炬燵を一緒に使うと、ブレーカーが落ちる我家では、到底、現実不可能だった・・・あのファミリー・ドラマの世界・・・。
それが、ある時期を境に、停電なんて、雷でも落ちない限り、なくなったし、電気炊飯器とテレビと炬燵、更に、アイロンを同時に使っても、ブレーカーが落ちない時代が、普通よりも所得が落ちる我家でも、実現したのである・・・。
・・・しかも、自動車にしかついていなかったエアコン(主に冷房)でさえ、普通に使えるようになったのだ。
それは、多分、原発のお陰だろうと思っている。

・・・そんな昔みたアメリカのファミリー・ドラマのような生活を支えてくれた、原発も・・・。
多分・・・鋼鉄とコンクリートの巨大な石の棺の中で、再び、長い眠りにつくのだろうか・・・。