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鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

ゴジラ検定

2019-01-25 19:10:54 | 演劇・映画

昨日の強風も納まり、良く晴れた週末。


先日、日本が誇る娯楽映画『ゴジラ』生誕65周年を記念して、『ゴジラ検定』なる試験が、今年の3月10日(日)に施行されるという記事をみつけ、自他ともに認める?ゴジラファンの相方に、受験してみれば?と冗談半分の軽い気持ちで、検定内容のURLを、送信したところ・・・相方のゴジラ魂?に火をつけてしまったようでした。

ゴジラ検定 ⇒ https://natalie.mu/eiga/news/316688

一昨昨日、ランチで会った際に、公式テキストを買いに行くから、一緒に行こう・・・というので、書店迄、同行しました。
(Amazonとかで、注文すれば、1日か2日後には、届くのに・・・)


↓ゴジラ検定公式テキスト
「ゴジラ検定」公式テキスト
クリエーター情報なし
宝島社



相方曰く。

検定試験の類は、回を重ねる毎に、難しくなってくるので、受けるなら、第一回目が、一番難易度が低いということで、今回は、初級・中級の併願出願をしました。

これから就職活動するひとも、履歴書の資格欄に、『ゴジラ検定』なんて書くと、業種によっては、こいつ・・・タダものではない・・・ってことになるかどうかは、わかりませんが
・・・面接のときのネタになるかも???


インターネットで、簡単に申し込みできます。

第一回ゴジラ検定 申し込み締め切りは、2019年1月30日迄。

検定試験なんて、どうでもいいケド、限定グッズやオリジナルグッズが、欲しいという向きは、受験料支払って、会場入りして、物販を買いあさるなんていうヒトもいるのかも?

・・・という訳で、公式テキストをGETした相方は、早速、検定試験の勉強を始めたようです。




シネマ歌舞伎:沓手鳥孤城落月/楊貴妃

2019-01-18 21:31:41 | 演劇・映画

深夜から風が吹き出し、終日の強風。


お昼少し前から、上映のシネマ歌舞伎を鑑賞に、隣市のシネマ・コンプレックスへ。

新作歌舞伎・沓手鳥孤城落月(ほととぎすこじょうのらくげつ)と舞踊・楊貴妃の二本立。
お正月らしいお年玉企画・・・とでもいうのでしょうか。


シネマ歌舞伎は、年齢層が、極めて高く、映写室の階段は、少し渋滞気味。
シニアのおばさんは、御膝が痛いのよね・・・。
お友達連れで、楽しそうなのは、いつもの事。

私は、今日は、おひとりさまで。
相方から、株主優待カードを拝借しての・・・タダ観です。


坂東玉三郎という希代の女形演じる淀君。
大阪城落城直前のドラマが演じられます。


いつもは、同じ女形で、競演する中村七之助が、息子の豊臣秀頼を演じているのは、珍しいかも???



舞踊は、黄泉の国の楊貴妃の浮遊する魂を演じますが、この歌舞伎役者は、重力からも自由になったのか・・・そんな印象を毎回受けます。

もう、還暦はとうに過ぎたのに・・・。

女以上に、女らしく、芸術の女神に愛された類まれな素質、一日一日の舞台を演じ切るその強靭な精神力が、希代の名女形を作り上げているのかもしれません。




映画:シン・ゴジラ

2018-12-17 22:52:11 | 演劇・映画

宵のうち、激しい雷雨。

冬雷とか、寒雷とか・・・。


昨日、地上波で、2年前に上映された映画『シン・ゴジラ』を放映していたので、録画しておいて、本日、視聴しました。

私は、所謂、怪獣映画というのが、好きではありませんでしたので、2年前、相方が、シン・ゴジラ観に行く?と誘ってくれたのですが、断ってしまったのを、少し、後悔しました。
大きなスクリーンで、見たかったな・・・と思いました。

あの・・・『エヴァンゲリオン』の庵野監督が、ゴジラ・・・ですもんね。凄いことらしいです・・・(よくわかんないケド・・・)

舞台系の役者さんが、沢山出ていて、新感線からは、古田新太、橋本じゅん、大人計画からは、松尾スズキ、片桐はいり、小劇場系の手塚とおる、バイプレイヤーズの大杉漣、光石研、野間口徹。

古田さんは、警察庁長官、橋本さんは、自衛隊幕僚長だもんね~~~。なんと、あの小林隆が、自衛隊の東部方面総監・・・いつも、ひとのよいおまわりさんとか、小心者の街のひととか、そんな役柄が多いのに、ちゃんと自衛隊の偉い人になってました!

防衛大臣役の余貴美子は、かつてのどこかの防衛大臣を思い出し、総理が、撃てと言えば、自衛隊の偉い人に撃て!というだけで、実際はどうなのかわからんけれど、自分には、責任のない割と、気楽?なポジションかも???だから、朋ちゃん泣いちゃったのね・・・辻元にイジメられて・・・とか・・・。

高橋一生は、文科省課長、そして、シン・ゴジラのヒロイン???尾頭ヒロミ環境省自然環境局野生生物課長補佐(長い!)役の市川実日子、ほぼ?ノーメイクで出演してましたね。凄い。

それに比べて、石原さとみ・・・明らかにミス・キャスト。メイクも馬鹿塗り(あの唇が、チャームポイントなんだろうけれど、尾頭さんが、ほぼ?ノーメイクでの出演だったので、気味が悪いくらい厚塗りで)、極めつけ英語ど下手。
役柄が、位負け。出なくていい。興ざめ・・・(すみません、ボロクソすぎましたね。ごめんなさい)。
米倉涼子あたりの方が、ヨカッタかもしれません。

子供ゴジラ(第二形態)は、可愛かったね。どこかのアニメのギャグかと思いました。
成長(進化)するたびに、段々可愛く無くなったね。

たぶん、本編の主人公であろう(・・・主人公は、ゴジラなんだろうな?)矢口蘭堂役に、長谷川博己。
ハセヒロは、ハセヒロで、もともと地味な感じの俳優なんだけどね?
よくわかりませんでした・・・。冷めてんのか、熱いのか?
少し前なら、江口洋介とかが、演じる役でしょうかね???

ストーリ―的には、得体の怪獣が現れて、さて、どうしましょう・・・と政府が、慌てふためき、縦割りの官僚制度が、邪魔をし、防衛対策が後手後手になり・・・国民に犠牲が、出て、さて、ゴジラをど~~~すんのって・・・ソレ『だけ』のお話ですが・・・。

ブっこわすのは、東京と鎌倉・・・そして、現状の内閣。


シン・ゴジラのシンは、神だったのね(たぶん・・・)。

あのゴジラの動きは、狂言師・野村萬斎さんということなんだけれど、言われてみれば、ああそうなのね・・・と思います。

ゴジラは、狂言も踏襲しているのか・・・なんか、スゴイ・・・。

神であるゴジラは、東京駅で、固まって、シン・ゴジラ2へ・・・続編は、あるのでしょうか????


映画:ジャイアンツ

2018-12-12 23:23:23 | 演劇・映画

昨夜の宵から降りだした雨も、午前10時頃には、すっかり止んで、すこし暖かくなってきました。

本日は、朝から、相方と隣々市のシネマ・コンプレックスへ。

この映画館は、毎日、午前10時からリバイバル映画を上映していて、今回は、1956年封切りのハリウッド映画『ジャイアンツ』でした。

24歳で、この世を去ったかのジェームス・ディーン最後の映画で、以前から、観たいと思っていたのですが、なかなか観るチャンスがありませんでした。
先週、同映画館で、上映が開始したので、是非とも・・・。


1920年代の豊かなアメリカ。

荒野であるテキサスの大牧場主・ビッグ(ロック・ハドソン)に嫁いできたイギリスの上流階級の娘・レズリー(エリザベス・テイラー)の25年間の物語。

アメリカ南部のテキサスは、レズリーの育ったメイン州とは、同じアメリカでも別の国。

そのアメリカでありながら、別の国・テキサスの地に根を下ろし、牧場の仕事、被差別民のメキシコ人労働者の福利厚生を視野に入れ、人種差別、偏見などをつぶさに見ながら、3人の子供を育てていきます。

子どもたちもやがて、ビッグとレズリーの思いとは別に、それぞれの道を歩んでいきます。

夫であるビッグに反抗的なテキサス人の使用人ジェット(ジェームス・ディーン)は、牧場の女主人であったラズから、わずかばかりの土地を遺産として受け継ぎ、その土地に、油田の油脈を見つけ、石油を掘り当てます。

石油がなければ、世の中が、動かなくなってきた時代に、ジェットは、テキサスの石油王に君臨し、かつての主人であったビッグと立場が逆転することになりました。
巨万の富を得ても、ビッグの妻であるレズリーだけは、手に入れることができないジェットは、苦悩します。


ジェームス・ディーンの最後の出演作品になりますが、所謂、咬ませ犬役で、セリフも、登場時間も、そう長くない・・・それでも、主役を食ってしまった早世の俳優が彼でした。

ただ、ジェームス・ディーンを見るなら・・・やはり、『エデンの東』でしょう。


そして・・・たぶん、若い頃、この映画を観ても、よくわからなかったと思います。


上映時間約3時間半。



映画:ハード・コア

2018-12-06 06:45:44 | 演劇・映画

秋と冬とを分ける雨・・・のよう・・・。


昨日(5日)、朝から相方と隣市のシネマ・コンプレックスへ。

『ハード・コア』は、中心人物とか、下層階級とか・・・いろいろな意味があるようで。

純粋で、曲がったことが大嫌いな右近(山田孝之)が、その怒りを腕力に転化してしまい、現代社会では、居場所のない生活を送っていた。
群馬の山奥で、怪しい某社会活動家の埋蔵金発掘を手伝いながら、心を病んで言葉が離せなくなった放浪者の牛山くん(荒川良々)と共に、掘削作業と続けていた。
或る日、牛山くんの住んでいる廃墟の工場の中で、1体の古びたロボットと遭遇する。
量子コンピュータを内蔵する未来を先取りしたそのロボットであることを突き止めた右近の弟で、エリート商社マンの左近(佐藤健)も、腐った社会に憤り、一攫千金を夢見ていた。
そんな3人と1体のロボットが、巻き起こす・・・フツーじゃないひとたちの物語。

あのレトロ感満載の・・・昭和のマンガの中に出てくるようなトボけた顔と、ブリキ?の質感の角ばった錆ついたボディの中に、量子コンピュータ内臓という、そのギャップ。

山田孝之と荒川良々の濃すぎるキャラクターを中和するかのような佐藤健の爽やかなヴィジュアル。


・・・明治時代から始まったのか、或いは、戦後(第二次世界大戦)あたりが、始まりなのかは、よくわからないけれど、近代社会は、所謂、真面目に納税する国民を量産する教育をしてきた。

勤労と納税が、国民の義務であるということを疑わせることなく、よい生活をするには、よい大学行って、一流企業に就職し、文句を言わず、働き・・・、結婚し、家を建てて、定年迄、労働する・・・これが、一番の幸せになる道だと、教育してきた。

その教育は、功を奏し、国民は、貯蓄に励み、政府には、逆らわず、何の疑問を抱かずに、その一生を終えるのが、普通だと教えられる。

でも、そんな洗脳が、利かない人たちがいる。はみ出してしまうひとたちもいる。
それが、映画の中の右近と牛山くんであり、一応、きちんとしたエリート商社マンでありながらも、その社会に疑問を持ち始めたのが、左近であった。
右近と左近は、兄弟であるけれど、対極にいる。
兄と弟は、幸せの基準が、違うのだろう。

右近と牛山くん、そして、ロボットのサイバラロボオは、家族になった。
いつでも三人一緒で、離れることもなく・・・。
ヒトの心を持たないロボオは、AIの感情を超えてしまったため、プログラムにより、その活動を止めることになる。

不思議な面白さのある映画で、小さなショットに、様々なニュアンスを読み解くのも楽しい。



映画:ファンタスティック ビーストと黒い魔法使いの誕生

2018-11-28 01:14:32 | 演劇・映画

昨日は(27日)は、朝から、隣々市のシネマ・コンプレックスへ、『ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生』を鑑賞に。

この映画は、観る予定ではなかったのだけど、相方が、前売りのムビチケカードを1枚購入していて・・・でも、今月は、1か月フリーパスを発行していたので、相方は、無料で、私は、ムビチケを利用して、観ることにしました。

かの大ヒット映画『ハリー・ポッター』の前段階の設定らしく、そもそも、私は、この『ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生』の前回作品を見ていないし、『ハリー・ポッター』は、初回だけは、(テレビの地上波で)見たものの・・・子供騙しかな?くらいの感想しか持てないヒネクレモノだったのでした。

原作者のJ・K・ローリングは、英国の女流作家で、『ハリー・ポッター』が、売れる前は、とても貧しい暮らしで、ホームレスだったとか、違うとか・・・その程度の知識しか持ち合わせておらず・・・

つまり、何が言いたいのかというと、すみません。途中で、寝てしまいました。

ストーリーが単調というか、ダラダラしているというか、シリーズの途中から見たので、設定がよくわかっておらず・・・。

ファンの方、ごめんなさい。
私には、よくわからない映画でした。


1920年代。
間もなく、ブラック・マンディー(大恐慌)と第一次世界大戦の足音が、迫る欧羅巴の・・・あの一時的に平和で、豊かな世界は、美しく表現されておりました。

英国とフランス・・・コンチネンタル風なあの時代独特なファッション、アンティークな家具、CGを使った魔術合戦?などは、興味深く、観ることができました。

たぶん、感覚の違い・・・というか、妖怪(魔物)のヴィジュアルが、慣れないと違和感がありすぎ。

河童とか(日本の河童らしいが)、全然、河童らしくなく・・・。

画像のルーツは、『ネバーエンディングストーリー』から、殆ど進歩のない・・・大雑把さ。


まあ、そんな感想しか、持てませんでした。

主人公?と思われる魔物使い?さんの活躍が、殆どなく???(肝心なところで、寝てしまったので、見逃したようでした)


地球の物理と自然の法則をことごとく無視する『魔法使い』を描く作品は、多々ありますが、この『ファンタスティックビースト』は、J・K・ローリングのファンタジー色強い作品で、もともとが、児童文学というジャンルなので、その域を越えなかったというか・・・。

同じ、魔術師ものなら、マーベルの『ドクター・ストレンジ』系の方が、断然好き・・・そう。やはり、好みの問題なんでしょうかね?




















映画:ボヘミアン・ラプソディ

2018-11-14 23:24:25 | 演劇・映画

爽やかな初冬の晴れ。


本日は、朝から、隣々市のシネマ・コンプレックスへ、『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞に。


イギリスのロック・バンド『Queen』の数々の名曲誕生のエピソードを丁寧に描きながら、ヴォーカル/フレディ・マーキュリーのデビューから、Queen最大のパフォーマンス『ライブエイド』出演迄を描く・・・。

特に、タイトルの『ボヘミアン・ラプソディ』は、演奏時間が、6分ということで、ラジオ局から敬遠されながらも、ヒットチャートに乗る迄の制作秘話は、必見。


脅威の5オクターヴの音域をもつフレディ・マーキュリーとバンドのメンバー/ブライアン・メイ/ロジャー・テイラー/ジョン・ディーコン・・・伝説の・・・解散していないロック・バンド。

それにつけても・・・。
よくぞ、コレ程までに、Queenのバンドのメンバーにビジュアルの似た4人の俳優を見つけてきたものである。

フレディ・マーキュリーは、1991年に、AID後天性免疫不全症候群による肺炎で、この世を去った・・・。
既に、27年が経過している・・・。


たぶん、Queenを、リアルタイムで、知っているのは、50歳代後半の人たちだと思う。

私は、小学生の高学年で、Queenの洗礼を受けた。

『Killer Queen』である。


それから、幾霜雪・・・。
再び、Queenに遭遇したのは、かのリーマン・ショックの頃・・・2008年頃であった。

あの頃は、仕事の環境が最悪で、いつも解雇(派遣先での仕事の終了)の不安があって、派遣先の人間関係も理不尽なことが多くて、お昼休みなども、仕事をしていた(・・・というより、女性同士で、集まって、一緒に昼食を取るという行動が、面倒で、うっとおしくて、仕事をしているふりをして・・・実際、仕事は、山のようにあった・・・新卒のお姉ちゃん達がやるような雑用ばかりに追われて・・・そんな中、さしたる理由もなくQueenのヒット集のアルバム『Greatest Hits』を買った。 
そして、MP3落としたQueenの曲を、中毒したように聞いていた。

今、聴いても、『Queen』は、新しい。

古くないのである・・・。


1960年代から1970年代。
世界中の若者が、煮えたぎっていた時代。

ビートルズに始まり、ローリングストーンズ、The Who、デビット・ボウイ・・・

世界を席巻した英国ロックの魁のロック・バンドには、(世代的に)乗り遅れたけれど、やっぱ・・・私は、『Queen』だな・・・と思う。



映画『億男』

2018-10-22 22:24:34 | 演劇・映画

朝方の冷え込みと澄んだ秋の晴天。


今週明けも、先週に引き続き、相方と朝から、映画『億男』を鑑賞。


おカネは、紙幣、硬貨それ自体には、殆ど価値がない・・・。
ごくまれに、エラー印刷、エラー鋳造、紙幣のゾロ目、発行数が、少ないなど・・・そんなおカネには、なにやら、特殊な、希少性的な価値がつき、とんでもない値段が、つくことが、あるには、あるけれど。

おカネは、物品や情報、サービスと交換して初めて価値の出るもので、紙幣、硬貨自体には、ソレ程、価値はない・・・(最も、あの偽造防止のための物凄く細かい印刷や、各国のデザインの美しいコインなどは、見ていて楽しいけれど・・・)。

そんな『おカネ』に振り回されて・・・兄の借金の保証人になり、3千万円返済のため、昼間は、図書館の司書、夜は、パン工場で働く一男(佐藤健)は、疲れ切っている。
返済終了まで、30年。

家族とは、別れて暮らしているけれど、いつの日か、一緒にくらすことを夢見て、休む間もなく働いている。

そんなとき、宝くじ3憶円が当選。

3千万円を返済する予定であったが、銀行から、高額当選者の悲劇などを聞かされ、不安を募らせ、富豪となった大学時代の親友・九十九(高橋一生)のもとを訪ねるも・・・。

キャッシュで、3億円を、九十九の家に持込み、酔っ払って目覚めると、3憶円と九十九が、消えていた!

一男は、九十九の行方を捜しながら、おカネに翻弄されたひとびとを、目の当たりにする。


今が、旬というか、佐藤健と高橋一生演じるおカネと友情の物語。

学生時代は、一男と九十九で、(1+99=100)パーフェクト。

普段は、吃音の九十九が、落語研究会で、大作『芝浜』を、すらすらと演じる姿が、象徴的に描かれている。

映画の中盤、美しいモロッコを旅する一男と九十九のエピソードが、織り込まれている。

透明な空気感の中に、ふたりの俳優の純粋さが、溶けていく。


ヒトが、いきなり、大金を手に入れたら・・・。

おカネは、人生の選択の幅を広げてくれるし、世の中、殆どのことは、おカネが、あれば、解決できることが多い。
けれども、ほんの数パーセントは、おカネで、解決できないこともある。
現代の日本人は、数パーセントを除けば、おカネに奴隷になっている。
おカネを使うのではなくて、おカネに使われ、仕えている。

イヤな会社に、満員電車に乗って、定刻どおり、出金し、イヤな仕事をして、イヤな人間関係にも、我慢を重ね、イライラし・・・おカネが、ないと生きていけないから・・・。

わずかなおカネのために、自分の人生を切り売りして生きている。


おカネ(しかも大金)に関わった、それでいて、爽やかな後味の作品に仕上がっているようだ。




映画『日日是好日』

2018-10-15 21:50:25 | 演劇・映画

10月も、すっきりと晴れた日が少なく、どんよりとした曇り空の週明け。
先週末から、東証は、荒れ模様のようで、週明けの今日は、前日終値より423円、-1.87%減

今週は、更に大荒れか、今夜のニュー・ヨーク市場が気になるところです。


・・・と言う訳で、波乱の週明けなのに、午前中から、相方と映画。

まず、驚いたのは、こんな?月曜日の午前中なのに、一番大きな上映室の7割が、埋まっていて、そして、圧倒的に、高齢の女性客で、占められているということでした。

殆どが、65歳以上(と思われる)の女性グループ。

シネマ歌舞伎のときもそうですが、彼女達のきゃぴきゃぴと楽しそうなさまは、女子中高生と大差ないな・・・と思います。
平日の月曜の午前中から・・・です・・・そこんとこは、女子中高生とは、違いますが・・・。


茶道のお話ということで、相方曰く。

『茶道という括りの中で、どういう物語を映像化するのか見てみたい。』


茶道といえば・・・千利休ですが、この映画では、茶道教室の看板にその流派の名前が刻まれているのと、一期一会の話で、少し出てくるくらいで、あとは、黒木華演じる、結局、なにをしたいのかわからないまま、淡々と、殆ど、波風がなく、穏やかな生活の中で、四半世紀、お茶のお稽古を続けた女性の・・・自分探しを続けた果てに、幸せとか、喜びは、四季の流れ、移ろいの微妙な変化を、五感を通して、感じとることである・・・と達観する(だけの)物語でした。

おだやかな平穏さが、緩やかで、美しい四季折々の風景、茶道具、和菓子に映し出されます。

茶道の物語といえば、私は、宮尾登美子の『松風の家』あたりを即座に思い出すのですが、こちらは、御茶道の家に生まれた宿命とその家を継ぐためのドロドロの人間関係、そして、厳しい修行、矜持などがテーマとなっておりましたが、この映画は、そういうの一切無し。

そして、男性が、殆ど出演してないことが、少し異質と言えば、異質かもしれません。
主人公のお父さんの穏やかさは、妙に女性的で、これほど、波風の立たない家庭も珍しいような気がします(逆に言えば、ドラマには、なりにくい、稀有な、幸せな家庭で、主人公は、育ったのだろうと思います)。

御茶の師匠役を演じる樹木希林は、若い頃、老け役で、沢田研二のポスターの前で、『ジュリ~~~』と言って、悶えるおばあさんの役が、印象に残っています。
その頃は、悠木千帆と言っていたような気がしますが、この名前を、売った?なんて話があったような?

その後、全身癌という病いの中での遺作となりました。

全体的に、樹木希林演じるショットのひとつひとつが、かなり短く、つぎはぎ的感じは、否めませんが、病身であるため、長いショットを演じるのは、無理だったのかもしれません。


御茶ひとつ喫するのに、こうも細かい決まりごとの多い・・・ひとつの芸道を極めるには、やはり、時間を累積する以外、道は、ないのかもしれません。




映画:ANTMAN & WASP(アントマン&ワスプ)

2018-08-31 21:51:31 | 演劇・映画


曇り空ながら、暑さは、猛暑日一歩手前。

午後から、猛烈な雷雨。
我が居住地の市内南側約3000軒が停電したとニュースは、伝えていました。

元来、雷の多い地域で、雷獣なる妖怪?の伝説も多々有りの土地なれど。

モデムなどの通信機器が、過去の落雷により、壊滅状態になったこともあって、現在は、サンダーブロックなる?コンセントを使っておりますが、効果の程は・・・?今のところ、被害は、ないので、ブロックしてくれているんだと思います。



本日は、映画館のモーニングショーの時間帯、相方と映画。
『ANTMAN & WASP』を見て参りました。

前回の2015年公開の『ANTMAN』の続編。
アメリカのコミック・マーベルの作品。

マーベルと言えば、ドクター・ストレンジとか、スパイダーマンとか、アイアンマンとか、ハルクとか・・・アメリカン・ヒーローてんこ盛りですかね?(あたしゃ、ドクター・ストレンジしか見とらんけんど・・・)

・・・で・・・ANTMANは、蟻さん・・・であります。
ANTMANスーツを着用すると、1.5cm迄、縮小可能。

小さいことは、いい事だ???

そんなANTMANこと、スコットが、恋人?のWASPとともに、量子物理の世界へ・・・。

・・・なんか、ハチャメチャでんがな・・。


相方曰く・・・(相方は、マーベル系が、好きなので)。

『全く、頭を使わず、観ていられるので、ラク?な映画だよね~~~』

初代・ANTMANことピム博士役のマイケル・ダグラスは、かっこええ。
爺さんになっても、かっこええ。
かっこよく、トシを重ねたいもんだ・・・。


とにかく、理屈抜きで、迫力ある映像が、楽しめる作品に仕上がったようです。

前回作品に比べて、蟻ちゃん達の活躍が無かったのが少し残念と言えば、残念・・・ですが。
(ハネ蟻ちゃん?が、カモメに捕食されちまったりで・・・)

まあ、今回は、WASP(ピム博士の娘さん。お母さんの意思と継いで、二代目のWASPになったようですが)の物語がメインなのかな・・・???と思います。

WASPは、スズメ蜂ってことらしいのですが、そう言えば、今年の夏は、スズメ蜂パニックでした(継続監視中)。
やはり、蟻よりも、スズメ蜂の方が強そうなので・・・???


物語は、次回作に続くようです・・・?