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2018高校女子駅伝 優勝校を予想する。

2018-12-21 23:37:24 | 駅伝

日生港(岡山)本文とは関係ありません。

2018高校女子駅伝 都道府県予選・地区大会をデータにより分析し、今年の見所を探りました。優勝するのはどのチームでしょうか。
例により敬称略。過去の駅伝記事は、カテゴリーから“駅伝”をご覧ください。

まず、都道府県予選、地区大会でのタイムランキングを見てみましょう。
〇タイムランキング
1.須磨学園(兵庫)1時間8分4秒 兵庫県大会
2.神村学園(鹿児島)1時間8分10秒 九州大会
3.仙台育英(宮城)1時間8分23秒 宮城県大会
4.大分東明(大分)1時間8分43秒 九州大会
5.樟南(鹿児島)1時間8分53秒 鹿児島県大会2位
6.長野東(長野)1時間8分54秒 長野県大会
7.薫英女学院(大阪)1時間9分19秒 大阪府大会

須磨学園、ライバル西脇工業に完全勝利、全区間で競り勝ち、3年ぶりの都大路です。
目標は、上位入賞ですが、1時間7分台で三度目の優勝がなるでしょうか。

次に3000mの平均タイムをランキングで見てみましょう。
〇3000m平均タイムTOP20 エントリー上位5名で選出(月刊陸上競技より)
1.仙台育英(宮城)9.15
2.須磨学園(兵庫)9.16
3.長野東 (長野)9.17
4.薫英女学院(大阪)9.20
5.神村学園(鹿児島)9.20
6.倉敷(岡山・中国)9.22
7.成田(千葉)9.24
8.世羅(広島)9.24

このタイムランキングと、3000m平均タイムで、高校の実力を窺い知ることができます。
須磨学園(兵庫)、仙台育英(宮城)、神村学園(鹿児島)は、今年の優勝候補といえるでしょう。

次に初出場の高校を見てみましょう。
〇都道府県予選、地区大会で初出場の高校
長崎 長崎商 1.10.11
錦城学園 東京・南関東 1.10.18
倉敷 岡山・中国 1.10.22

長崎商(長崎)は諫早に1分0秒の差で競り勝ちました。1区・廣中璃梨佳が区間新。諫早の連勝記録を23でストップさせました。来年以降も両校の戦いが続くのでしょうか。もし廣中璃梨佳が1区を走るなら、2005年に新谷仁美(興譲館)が打ち立てた18分52秒を13年ぶりに塗り替えられるかが、今大会一の注目点です。

錦城学園(きんじょう)は、1880年創立の私立の高校です。全員が東京都出身。目標は1時間9分台と控えめです。順天高校とともに都道府県予選で新記録を打ち立てました。

倉敷、岡山県大会では2位でしたが、中国地区では舟入(広島)と競り合い、最終区でインターハイ1500m女王のアグネス・ムカリが逆転し初の都大路を決めました。
男女でアベック出場となります。県大会1位の興譲館との戦いが来年以降も続きそうです。

〇都道府県予選で新記録1位の高校
東京 順天1.10.04(2区間で新)、錦城学園1.10.18(1区間で新)
長野 長野東1.08.54(1区間で新)
大分 大分東名 1.08.53(3区間で新)
富山 富山商1.10.17(5区間すべてで新)
滋賀 比叡山1.13.08(2区間で新)

須磨学園(兵庫)、仙台育英(宮城)、神村学園(鹿児島)に続くのが、勢いに乗っている長野東(長野)、大分東名(大分)です。レース展開では、表彰台も夢ではありません。
大分東名の目標は、ずばり、1時間8分10秒、3位です。県最高順位の7位を更新するのは間違いないでしょう。

注目すべきは、全区間で記録を更新した富山商業(富山)です。1897年創立の県立高校です。当然全員が富山県出身。過去最高順位13位の記録更新が期待されます。

白熱する都道府県予選、まさに食うか食われるかの戦いですね。
〇1位と2位の差が僅差の都道府県
1.北海道 6秒差(旭川龍谷1.14.40 ⇔ 札幌日大1.14.46)
2.秋田 7秒差(大曲1.15.30 ⇔ 秋田北鷲 1.15.37)
3.福岡 8秒差(筑紫女学園1.11.08 ⇔ 北九州市立1.11.16)
4.鹿児島 13秒(神村学園1.08.40 ⇔ 樟南 1.08.53)
5.東京 14秒差(順天1.10.04 ⇔ 錦城学園(新)1.10.18)
6.愛知 21秒差(豊川1.09.34 ⇔ 光ヶ丘女 1.09.55)
札幌日大(北海道)、錦城学園(南関東)、光ヶ丘女(東海)、北九州市立(北九州)、樟南(南九州)が地区代表で出場です。

永遠のライバルともいうのでしょうか、福岡の筑紫女学園と北九州市立です。筑紫女学園は4年連続25回目の出場です。目標は8位入賞。北九州市立は地区大会・北九州で復活です。
鹿児島の神村学園に敗れた樟南は、地区大会・南九州で復活。3年ぶり3回目の出場。目標は、こちらも8位入賞です。

〇出場回数の多い高校
京都 立命館宇治 30年連続30回目
高知 山田    30年連続30回目
宮城 仙台育英  27年連続27回目
富山 富山商業  27年連続27回目
青森 青森山田  26年連続26回目
岡山 興譲館   20年連続20回目

まさに駅伝の伝統校、強豪校ですね。立命館宇治の荻野由信監督は、1回大会から30年指揮をとり続けました。このうち3回の全国優勝を誇ります。この荻野監督も9月に古希を迎えました。長い監督人生に敬意を表したいと思います。

他にも、都道府県予選からこんなデータを拾ってみました。
〇1位と2位の差に大きな開きのある都道府県
高知 9分32秒 (1位・山田1.14.16 ⇔ 2位・高知小津1.23.48)
富山 8分43秒 (1位・富山商1.10.17(新)⇔ 2位・高岡商1.19.00)
長野 7分58秒 (1位・長野東(新)1.08.54 ⇔ 2位・長野日大1.16.52)
山梨 7分08秒 (1位・山梨学院1.11.57 ⇔ 2位・韮崎1.19.05)
宮城 6分21秒 (1位・仙台育英1.08.23 ⇔ 2位・東北1.14.44)

〇予選会出場校が多い都道府県
東京 64校 (429校 国立6校、公立186校、私立237校)出場率15.0%
愛知 61校 (222校 国立2校、公立165校、私立55校)出場率27.5%
大阪 57校 (258校 国立1校、公立161校、私立96校)出場率22.1%
埼玉 50校 (196校 国立1校、公立147校、私立48校)出場率25.5%
愛知県のスポーツに対する取り組みが進んでいることがわかります。

〇予選会の出場校が少ない都道府県
青森 3校 (78校 公立61校、私立17校)出場率3.8%
高知 4校 (46校 公立37校、私立9校)出場率8.7%
徳島 6校 (38校 公立35校、私立3校)出場率15.8%
島根 6校 (47校 公立37校、私立10校)出場率12.8%
香川 7校 (40校 公立30校、私立10校)出場率17.5%
宮崎 7校 (53校 公立38校、私立15校)出場率13.2%
青森県が特に出場率の低いことがわかります。

〇予選会で一番遅いタイムの高校
福島県 猪苗代高 1.47.07
出場に心から敬意を表します。

いよいよ明後日に迫った全国大会、出場者全員の普段の練習成果をいかんなく発揮し、悔いのない戦いにしてもらいたいと思います。
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