大三島海事博物館
前回の続き
しまなみ海道大三島・大山祇神社の境内を散策したあと、折角なので宝物館を見て帰ることにしました。受付は、巫女さんでしたので、他の美術館・博物館とは雰囲気が随分異なります。
かねてから、日本一の武具館としてよく耳にしていましたが、何と全国の国宝・重要文化財の指定を受けた武具類の8割がこの大三島にあるそうです。
平安の時代から日本総鎮守としてあがめられ、義経や頼朝奉納の鎧を初め、刀剣類など館内には奉納された宝物がずらりとならんでいます。とくに鎧はショーケースに整然と並べられ、それらがすべて、国宝、重要文化財と朱書きされている様は、実に圧巻です。
私が特に興味を持ったのが、大太刀です。その長さは2m以上、さすがに腰に差すのは無理があるでしょう。巌流島の決闘で有名な佐々木小次郎のように背中に背負ったのでしょうか。宝物館には、海事博物館があり入口付近におおきな船のプロペラが飾ってありました。
最初は、戦艦か何か軍事関連のものかと思いましたが、展示品は実に平和的、純粋な瀬戸内海の動植物の標本が展示されていました。
昭和天皇が実際に観察に使用された白い船が館内の中央部分に置かれています。ひととおり見たあと駐車場に戻ることにしましたが、なんと外はいつのまにか時雨もよう。傘もないので小走りで帰りました。
大三島をあとにして、次に向かったのが坂の町尾道です。事前に調べておいた2号線沿いのカキ小屋で焼きガキを食べ、そのあと千光寺付近のネコを撮影して帰ろうと思いました。初めて訪ねたカキ小屋は、時間も午後2時を過ぎていたのでさほど混んでいませんでしたが、となりのテーブルで食べていた3人家族のそのカキの量には圧倒されました。
尾道浪漫珈琲のワッフル
海岸沿いの市営の駐車場に車を停め、商店街を目指します。千光寺への坂道を上がる前にお茶にしようと思いました。お店は、尾道に来たらかならず利用する「尾道浪漫珈琲」、このお店のワッフルがとてもおいしいのです。注文したのが、カスタードワッフルと紅茶、量も多いのでお腹も随分膨れます。
このあといざ散策開始です。ルートは天寧寺の境内を抜ける急坂コースです。五重塔が高々とそびえ、徐々に眼下に広がる尾道の町、すぐ向こうに尾道水道や尾道大橋も塔越しに見えて絶好のロケーションです。すぐそばを小さなロープウエイのゴンドラが通っていきます。さらに少し坂道を進むと、左手に公園があり、いました。ネコちゃんが数匹。どれも野良猫なのか、飼い猫なのかわかりませんが、それなりにふくよかな体型をしています。
猫たちに癒される
ベンチに座っている観光客の横に体をすりよせている様子が何ともかわいいことか。なにかやろうと、ごそごそしていると周辺から猫たちが寄ってきます。よく見て観ると、それぞれに顔が違ってかわいいものです。このあと千光寺まで歩きお参りをして、絶景を堪能し帰路に着きました。
千光寺からの眺望