未熟なカメラマン さてものひとりごと

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ベンガラ色の家並みが続く吹屋を訪ねて=岡山県高梁市=

2012-09-11 22:38:15 | 古い町並み

町並みから吹屋小学校に向かう坂道の脇にある食堂の田舎そばは絶品です。

9月2日の日曜日、青空が見えたので、久しぶりに高梁市吹屋の町並みを訪ねました。醍醐桜(場所の確認)と勝山の町並み、神庭の滝などの真庭市と、どちらにしようかと直前まで迷っていましたが、結局、近場を優先し、吹屋にしました。近年、道路が整備されたので非常に行き易くなりました。広い駐車場も整備されて、受け入れ態勢も十分です。

途中で、広兼邸の案内板が見えたので、先にそちらへ寄ってみることにしました。カーブの多い狭い山道を進むと、山の中腹にこつ然と姿を見せる広兼邸。その石垣の重厚さと存在感は圧倒的で、まるで城郭のようにも見えます。横溝正史の小説「八つ墓村」の映画化に伴い、たびたびロケ地として使用されていることは有名な話です。駐車場から、坂道を登ると、脇の石垣から赤と白の花をつけたハギが交互に垂れ下がり、季節感を感じさせてくれます。そして正門の前まで来て、眼下に目をやると、素晴らしい眺望です。下の駐車場にボンネットバスが入ってくるのが見えました。吹屋では、片山家住宅が、国の重要文化財に指定されていますが、同じ江戸時代後期に建てられたこの広兼邸が、どうして指定されないのかいつも不思議に思います。見学を終えて、駐車場まで戻るとボンネントバスにお客さんが乗り込んでいました。当然のことながら、エアコンは無いので窓はすべて開放。扇子やうちわは必需品のようです。

このあと、吹屋の町並みで食事を摂ることにしました。お目当ては田舎蕎麦。私の勤務する会社でとても蕎麦好きの方がいて、どこの蕎麦がおいしいか、いつも話題になりますが、この休憩所の田舎蕎麦が最高とのことでしたので、今一度、その味を確認しておこうと思ったからです。(ということですが、実はこちらのお店、個人的には3度目になります。)季節的にざるそばでもと思いますが、こちらでのメニュー、田舎蕎麦はあってもざる蕎麦はありません。この田舎蕎麦、具がいっぱい入っていて、素朴ですがなかなかの味わいです。450円というお値段もうれしいですね。時刻は午後2時を過ぎていましたが、お店には先客が5名いました。

お腹が膨れたので、町並みの観光の定番、吹屋小学校と、遠目にラフォーレ吹屋を見た後、町並みを散策しました。
通りの真ん中あたりに、ブルーシートをかけて修復している建物があって、町並み全体を撮ろうと思っても、どうしても視野の中に入ってしまうので、とても残念に思いました。町並みには少ないながらも、観光客の姿がありました。少しカーブして下る通り。ベンガラ色に統一されて続く町並みには、いつもながら心を癒される感じがします。



吹屋の町並みには心を癒される感じがします。
コメント
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