未熟なカメラマン さてものひとりごと

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高知の旅 北川村モネの庭マルモッタンを訪ねて(平成24年7月15日)

2012-07-23 22:09:00 | 観光名所

モネの見ていた風景がここにある

モネの絵は、日本の各美術館に合計で20点近くあるそうです。私もいくつかの美術館で何度かお目にかかったことがあります。香川県直島の地中美術館、倉敷の大原美術館、京都の大山崎山荘美術館などですが、特に地中美術館は、5点もの大きな絵がぐるりと展示されていて、まさにモネの世界、とても印象的でした。また大原美術館の睡蓮は、児島虎次郎が自らモネに交渉し買い付けたものだそうですから念がいっています。
また、こちらのモネの庭もそうですが、フランス・ジヴェルニーにある「モネの庭の睡蓮」を株分けしてもらって育てている美術館もいくつかあるようです。

 さて、こちらのモネの庭は、世界でも唯一、ご本家からお墨付きをいただいているそうで、フランスのモネの庭そっくり再現されていますし、その管理についても指導・監修を仰いでいるそうです。ところで気にかかるのが、名前にもなっているマルモッタンと、過疎の進む北川村になぜ誘致されたのかということです。HPやパンフレットには何も記載されていません。マルモッタンというのは、有名なモネの収集家の名前で、その絵画を多く所有しているのが、マルモッタン旧宅を美術館の建物としているマルモッタン美術館です。素直に、このモネの庭の名前が「マルモッタン」と考えればいいのでしょうか。
さて、坂を登ったところにある第1駐車場は、ほぼ満車で観光バスも数台停まっているという盛況ぶりでした。
モネの庭は、この駐車場を境に二つのエリアに分かれています。このため受付がちょっとわかりにくい場所にあります。山側にあるのが、お目当ての水の庭と光の庭、下って裾野側にあるのが花の庭です。もちろん最初は、一番のお楽しみ、水の庭をめざします。途中の遊歩道には、人口の滝やユリなどの季節の花々が咲いてまさに癒しの風景です。水の庭の池は、ジヴェルニーから株分けした赤や青のスイレンが咲き、その葉に赤とんぼや、井原では見たことのないチョウトンボなどが停まって、被写体としては申し分ありません。池の周囲にはところどころに撮影ポイントも用意されていて、多くの人が写真を撮っていました。これぞ画家モネのこだわりの庭、多くの名作が生まれたスイレンの咲く庭かと、モネの描いた風景に出会った気がしました。

 水の庭を堪能した後、隣の光の庭を目指します。ここでは地中海のイメージが演出されていて珍しい植物も植栽されていますが、熱い日、ここまで来る人はそう多くないようでした。こうして山側のエリアを見た後、一旦駐車場に出て裾野側にある花の庭を見ようと思いつつ、その前に腹ごしらえをしようとレストランに向かいました。しかし何とそこは順番待ち。それでは帰りにどこかで、名物カツオのたたきでも食べて帰ろうと、ソフトクリームで一時しのぎをすることにしました。しかし暑い夏の日のせいか舐めているさきから、ぼたぼたと溶けて落ちてしまいます。

それにしてもレストラン前のデッキからの眺めは何と素晴らしいことでしょう。向かいの山々は黒い雨雲に覆われて雨が降っているようでした。眼下に見る花の庭の花々は、暑い日差しのせいで少し元気がないように思われましたが、背の高さや花の色の配色をうまく考えて植えられているさまには感心しました。それにしても、今日はうれしいことに行く先々で天気が回復し、去るころには、雨が降ってくるという有難い一日でした。
このあと、安芸市に寄り、野良時計、土居廓中(どいかちゅう)と呼ばれる武家屋敷あと、三菱財閥の基礎を一代で築いた岩崎弥太郎の生家などを見学しました。帰りの南国IC付近の道の駅で、お目当てのカツオのたたき定食で舌鼓を打ったあと、高知をあとにしました。久しぶりに充実した一日となりました。



デッキの水鉢に植えてあったとてもきれいなスイレン。
コメント
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