なんと、70回目をむかえました。
10月9日の67で書いた、「英国王のスピーチ」がさきほどTVでやっていました。
普段テレビもテレビ欄も見ない暮らしをしてますが、
今日はなんとなくテレビ、それもBSをいじっていたら、あれ?こ、これは!!と仰天。
いや~、ラッキーでした。
毎朝放送予定チェックするようにしていたら、意外と見たい映画とか特集やっている(いた)のかも。
心がけよう。
この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。
書き写しているだけなので、途中で切れていたり意味不明だったり。
今回はなんといってもキングの大長編がきたので冊数は少なめ。
あとは例のごとく、紹介にも感想にもならない雑文です。
利休にたずねよ/山本兼一
――わしの茶は。
秘密の友人/アンドリュー・クラヴァン 羽田詩津子 訳
ような音。あるいは、虚ろな言葉にならない声、うめき声だったのだろうか。マクスウェルの
悪霊の島 上/スティーヴン・キング 白石明 訳
風の化学繊維の髪の毛がばさばさと乱れた。アニメそのままの大きな青い目は、《まあああっ、
悪霊の島 下/スティーヴン・キング 白石明 訳
メアリはまたわたしを見つめ、窓に背中をむけると灰皿を手にとって、吸っていたタバコの火
イングランドの中世騎士 白銀の装甲兵たち/クリストファー・グラヴェット
よりしっかりとした装着方法ではある。
読みたいと思っていたのにすっかり忘れてしまっていて、
最近映画化されたことを知ったのと同時に読み忘れていたことを思い出した「利休にたずねよ」
で、読んでみたのですが…。う~~ん。
利休の切腹の日からどんどん時間が月日が年月がさかのぼって行くのですが。
読みごたえはあるけれど、どんどん美意識の原点ともいえる高麗の女人の話になっていくにつれ、
う~~んの回数が増えてきてしまいまして。
もしも高麗の女人が普通の顔立ちだったら、あるいはそうじゃなかったら、まるっきり話にならない?
いえ、小説でお話だからこそ、なんでもかんでもとびきり絶世の美女が簡単に現れてしまう展開に、
う~~んとなってしまうんです。奥さんかわいそうじゃない。割れ割れーっ。(私情過多でしょか)
こちらもふたを開ければ天使のようなお人形のような美女の話だった「秘密の友人」
古本屋でね、棚の背表紙を横に横につつつーっとチェックしていたんです。
で、一度通り過ぎてから、「あれ?なんかこれ引っかかる」と、つつつーっを逆戻り。
「秘密の友人」にぴっと反応してしまった。どこか、脳の片隅が呼んでいる。
棚から取り出し、表紙を見てみると。
あ、これ、覚えている。この表紙は知ってるぞ。え?どこでだ?なんでだ?
奥付をみると初版が平成6年発行となっているので、
きっとそのころに買いたかったけど買わなかった(買えなかったかな)んでしょうね。
平成25年にして、やっと所有することができたわけですが。
いやぁ、読んでみればここにも天使のような美女が(笑)。みんな美女が好きなのね。
普通では話にならないのでしょうか。あ、ひがみといわれるか(笑)。
これひとつの話で二話ぐらい書けそうな内容。いかにも映画化されそうな小説でした。
やっぱり過去に買わなかった私が正しかったのかも(笑)。
さぁキングだ!上下あわせて1018ページ。いやぁ分厚い分厚い(笑)。
私の好きなキング作品上位(IT,スタンドバイミー 、刑務所のリタ・ヘイワース)って、みんな友情ものなのよね。
ネタバレになってしまったらごめんなさい、ワイアマン、ラストがまさかのクリストファー・チェンパーズで泣いた。
ハッピーエンドにしてほしかったわ、できれば刑務所のリタ・ヘイワースのように。
キングの全作品は読んでいないけど、かなり昔から読んではいて、
今回読んであらためて気づいたことに、キングの本って「くそっ」とか「くそったれっ」ってよく出てくるのよね。
私がよく「くそっ」っと使ってしまうのは(実生活でも娘から注意されてます)、キングのせいでしょか(笑)。
そう、少しは本の話をしなくては。
ここにでてくる無敵の三人組―もうろくした老女、脳味噌に弾丸がはいったままの元弁護士、片腕を失った元建設業者―全員が頭の右側に戦いの古傷を負っているのよね。
おっと、ちょっと待って、この私も頭の右側に古傷があるのよ、脳に損傷を負っているのよ、仲間じゃない。
まぁ私の場合は損傷受けても凡人のままですが。
「これはありえないよな」というのとは裏腹に、ワイアマンやジャック、エリザベスといった登場人物に気持ちがぐんぐんはいってしまいます。
「いやなことでも、やればおしまい」
「人生は車輪のようなもの、だからそれなりに待っていれば、いずれは出発点がめぐってくる」
「まあああっ、なんて下品な男!」←これはのちのち尾を引きそう。ヒットでした。
そうそう、もうひとつ、気になった言葉が。
「――なぜならだいたいにおいて、ここは無慈悲な世界だからだ」
あれ?ミカサはキングを読んでいたのか?(笑)。なんか似てるなと思ってしまった(笑)。
しかし、キングは堂々と展開を予告してるのね、「最後の対面をすませてしまっていたのだ」なんて、
これはこの先死んでしまうということをバラしているんだけど、余計にせつなくなってしまう技巧でしょか。
いやぁ、長くてすみません。
ちなみにこの2冊の表紙をくっつけると、
一枚の絵になります。
「T」はテッシー、本文中ではローラ(ロー・ロー)は「L」となっていたんだけど。まぁいいか。
次に読むキング本選びは慎重になってしまうなぁ。
イングランドの中世騎士 白銀の装甲兵たち、マニアックでした(笑)。
日本の武将の鎧や兜はパーツ、パーツで隙間があり、生身部分が多くて潔いというか隙だらけととるか。
こちらの鎧はもうフル装備で、斬りつけようにも斬る場所がないでござる。
中世の戦場は右も左もC-3POがうじゃうじゃこきこき動いていたのでしょうか(笑)。
(意外と身軽だったとは書いてありましたが…)
夏場は斬られてもいないのに死者が出たそうな(内部は灼熱地獄になるそうです)。
冬場は冷えるし。
でもね、すごく考えているのよね、パーツの組み立て方から接続の仕方はすごく賢いです。
余談ですが、以前に読んだ英国ブームの火付け本となった「最悪の仕事の歴史」、
この本に書いてあった最悪の仕事のひとつが鎧甲冑の掃除人。
記憶が正しければ、いったん身に着けるとあとは生理現象もそのままその中でとなり、
汗や糞尿にまみれた鎧を掃除洗浄する専門の仕事があったそうな。
砂だったか石灰をいれてきれいにすると書いてあったはず。
そのことに関して書いてあるかと期待したのですが…。残念。なにも書いてありませんでした。
以上、またまた長くなってしまった70回でした。