毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 71

2013-11-19 23:59:59 | 

 

この10日間、本を読んでいた時間は長いのに、読み終えた本の数はとても少ない。

それはなぜかというと…。

他の図書館から取り寄せてもらった本が、これがなんとも分厚かった。

新書か普通の文庫本くらいの厚さだろうと考えていた私が浅はかでした。

で、でもそれが意外と面白く、ノートにきちんとメモして読んでいたから時間のかかることかかること。

三色ボールペンの黒と青は使い切ってしまったし。

もう南極ものはこれでご馳走さまでしたにしてしまいたい…。

 

いつものように、読んだ本の17ページの6行目を書き写しています。

書き写しているだけなので、意味不明だったり途切れていたり。

あとは感想にも紹介にもならない雑文です。

 

 

 

 ことり/小川洋子

不意に意味不明の言葉を喋り出した時、母親は驚きうろたえた。脳の発達途中に起こる一時的な混

 

 

 

 スターガール/ジェリー・スピネッリ 千葉茂樹 訳

に。彼女はどうやら、だれかをさがしているらしかった。ランチルームにいただれも

 

 

 

 氷原 非情のブリザード/新田次郎

ある。けれども、隊員の前に現れた今度の台地は確かにゆるい傾斜を持っていた。

 

 

 

 やまとゆきはら 大和雪原 白瀬南極探検隊/関屋敏隆

 

 

 

 

 本多勝一集28 アムンセンとスコット/本多勝一

夜とも太陽がみら

 

 

 

さきほど出てきた分厚いけれど面白かった本とは本多さんの南極本。

南極本はあとにして、小川さんから。

 

やっとやっと待ちに待った順番がまわってきた「ことり」。

待っている間に何度書店で買ってしまおうかと思ったことか。

小川さんの書く本に出てくる「ちょっと変わっている人」と表現して通じるでしょか。

変わっていることを自慢するわけでも開き直るわけでもなく、

ひっそりと目立たないようにどこか町の片隅で静かに静かに暮らしている。

邪魔にならないよう、生かされていることを見つめて。

辛い本でした。「猫を抱いて象と泳ぐ」のマスターも辛かったけどね。

来年は(いえ、もう読んでる最中からですけど)小鳥の鳴き声を少し気にしてみようかと。

野鳥は動くし見つけられないしすぐ消えちゃうしと、初めから対象外扱いにしてました。

アカゲラだけだな(笑)、胸を張り答えられるのは。

 

小鳥の小父さんと正反対なのがスターガール。

一か月ぐらいかかったかな、ちびちびちびちびバイクに跨り読んでいた。

普通とは個性とは。

なんだか残酷だよなと思いつつ、いざまわりにこんな子がいたらそれはそれでどう対応したらいいのか困るだろうな。

続編が出ているようで。う~ん、ちょっと保留。

 

 

 

氷原 非情のブリザード、やまとゆきはら、本多勝一集28 アムンセンとスコット、

この3冊は南極本です。

氷原、やまとゆきはらは白瀬矗の南極探検の話、アムンセンとスコットは、この二人だけではなく、

シャクルトンや白瀬隊の話も出てきます。

あ、アムンセンはノルウェー語読みです。ナンセン、ヨハンセン、アムンセン。

アムンゼンとなると英語読み。私はアムンセンのほうが好きなので、前もこれからもアムンセンで。

 

アムンセンというと、あまり良いイメージがなかったのよね。きっとそれが一般的な考えなのかも。

でも読んでみると、ガラっとかわりました。スコットにたいしてもかわったな。

この時期、南極点を目指して英国のスコット、ノルウェーのアムンセン、日本の白瀬矗らが挑んでいるわけです。

白瀬隊は、南極大陸にも届かないロス棚氷の南緯80度を再南点とし、ここをやまとゆきはらと名付け帰還。

いやぁ、全然届いていないけど、よくやった。南極行こうなんて考えていた日本人がいたなんてね。

 

スコットとアムンセンの話は有名です。

すっごく雑に書くと、アムンセン隊が先に南極点に到達し、全員無事帰還、

スコット隊は約1か月遅れで南極点に到達するも、帰路に全員(5名)死亡しています。

何故アムンセンが評判悪いかといえば、やはり犬のことでしょね、それと騙し討ちともとれる突然の南極行き。

スコットの最期に残した手紙とか、オーツ隊員の自己犠牲の自殺とか、誰でも胸にぐっとくるものがあります。

でもね、冷静に二人のとった行動を比較してみると、スコットはこれは負けるわ、

アムンセンはすごい人だったんだと思い知らされるわけです。

書きだすときりがないんだけど(笑)。

エスキモーは極地に子どももお年寄りもみな元気に暮らしているのはなぜなのかと、

そこまで現地で調べているんですね、アムンセンは。

当時壊血病は何故起こるのか、予防するにはどうすればいいのかはまだ判明してなかった。

なんとなく、レモンやライムジュースはいいかもしれないってぐらい。

アムンセンは(シャクルトンも)生肉を食べたらいいのではと気づくのね。

で、計画的にソリ犬を殺し、食べ、デポ地にも置く。

犬を道具扱いしている、なんて残虐なんだとも取れますが、

アムンセンは実際犬をとても大切にしていたそうです。成功のカギを握るのは犬だと。

食糧をたっぷり与え(殺した犬の内臓も含んではいますが)、疲れさせないよう距離もセーブしている。

犬を食べてまで成功したというより、犬の尊い命をいただいて必ず成功し報いると私はとってしまうのですが。

食糧のデポも徹底していて、帰路にデポ場所を見つけられなかったら飢え死にすることになるので、

目印に高さ2メートルほどの雪の塔を、13~15キロ間隔でつくり、番号と方角と位置、

北隣の標識までの距離を記入した紙片を残してゆく。死んだ犬も残し、帰り道での非常用食料とする。

進行方向に対し直角に10本ずつ竹竿を900メートル間隔で立て目印を入れ、

絶対通り過ぎないよう徹底的に管理している。

南極点を踏み生きて帰るにはどうすればいいのか、冷酷なまでに完璧に準備し、

徹底的に考え実行しているのよね。

デポの量はスコット隊の3倍あったそうです。お腹いっぱい食べ、すいすいと帰ってきた。

スコットはというと、4人を5人に増やしたことで食糧の減りは早くなる。

一人死に二人死に、ずるずると進みは遅くなり(飢えと凍傷壊血病)、天候は荒れだし、

「1トンデポ」まであと20キロの地点でテントから出ることができなくなり全員死亡。

ここで「もしも」を使ってはいけないんでしょうけど、

スコットはこの「1トンデポ」を作ったとき、予定していた南緯80度まで行かずに南緯79度29分でデポしているわけです。

このとき、きちんと南緯80度にデポを作っていたら、三人は1トンデポまで届いていた距離になるのよね。

 

 準備の足りないところに必ず失敗がある。人はこれを「不運」とよぶ。

 完全な準備のあるところに常に勝利がある。人はこれを「幸運」とよぶ。

 

アムンセンの言葉なのですが、いかがでしょ。

こうも言ってます。

 

 われわれが最終的に成功できたのは、思慮深さと慎重さのおかげだった。

 

わ、こんな時間だ!

アムンセンとスコットとシャクルトンの話は尽きないです。


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