築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

コイツの出番です!

2015-11-30 09:12:09 | Weblog
お酉さまも昨日の三の酉で今年はおしまい!
お酉さまが終わるといよいよ師走!!って感じがいたしますね(笑)

当店には北風のみ吹き込んできますが(冬は半端なく寒いです(><))
朝からそよそよと、冷たい風が吹き込んでいます。
そしてこの風が吹いているという事は気圧配置は冬型!!
北海道や三陸辺りは時化てしまっているのでしょうか??
今日は近海物、本マグロは普段より少なく大間が中心で10本くらいでしたかね~
ありましたが値段は安くはありませんね。まぁべらぼうに高いわけでもないのですが。。
ただ今まで大西洋の脂を見慣れた目で見ると近海物の脂はまだまだ物足りず・・・
たぶん、腹側はそこそこ見れるでしょうが、背側はかなり物足りないでしょうね。
現にいままで私が仕入れた津軽海峡や北海道もそんな感じでした。

もうちょっと背にも脂が見えてくるくらいになれば多少高くても
近海物がコンスタントに買えるのですが・・・

そして大西洋もいよいよ終わりに近づき今日は5本だけ。
近海物がそんな感じですので天然で脂が欲しい仲買さんの取り合い(><)
一応、参戦はしましたがあえなく撃沈↓

来月に入るとマグロ屋さんにとってもいよいよ冬の到来。
本格的な「養殖マグロ」の季節になります。
まぁ~いまだ世間には根強く抵抗もあるようですが、何を隠そう
今の大手量販やスーパーなどはほぼ平均して1年中養殖マグロがメイン。
品物と価格が安定し、天然物よりは天候に左右されない養殖は
今や量販には欠かせない存在となっております。
おそらく・・・今の時代で口にしたことが無い方はいないんじゃないか??と・・
それくらい普及している養殖の本マグロ!
昔は近海や輸入も生マグロが切れる冬の時期は冷凍ものが主流だったのですが、
今は養殖マグロの出現により冬でも生のマグロがありますので、
そのあおりで冷凍物の需要がかなり減ったんじゃないかと思います。

今から20年位前だったでしょうか?
出始めのスペインの養殖マグロはたった数時間で色が変色し、
味はイワシの味しかしないとんでもない代物でしたが、今や天然との区別も
なかなか付けずらいほどに技術も進歩し、産地もスペインだけでなく
地中海各地、国産は西日本各地、それに同じ太平洋でも反対側のメキシコでも・・




これだけのポテンシャルの養殖マグロを作っております!
見た目は本当に色も脂も素晴らしくパーフェクト(^^;;)
味も本当においしくなりました(^^)

今の生マグロ業界!養殖物抜きに成立ないくらいになってます!!
ただ最大の弱点は世間の養殖に対する抵抗?名前??
もともとは今の時代の
『脂がある=美味しい』
の声に答えて誕生してきた、ある意味世間の声が産んだマグロなんですがね~



天然本マグロは少なかったですが、時化ている?割には今日も
近海の東沖メバチはそこそこの数、ありました!
今のメバチはオイシイですよ(^^)
この東沖も年末前には切れちゃうんですよね~~

明日も天然物の本マグロは少なそうです。。
今から年末の相場が怖いです(大汗)


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