築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

CANADAさん

2024-09-05 09:22:37 | Weblog
休市明けての木曜日!
9月に入っても相変わらず日本国内全体なのか?それとも東京だけなのか??

お得意様、皆さま一様に「動き悪いね~」と。。。



昔から「2月、8月はヒマ」と言われてきましたが、8月の動きをそのまま引き継いでいる感じ。
まー魚も安くないですからね~(><)
『魚離れ』と言われる昨今ですが、お肉にくらべるとたしかに魚は高いですもんね~
かつては「大衆魚」と言われていた魚もスーパーで見ると決して安くはないですし、
秋の代表的な魚「さんま」は私も昨年は一度も口にしないままでした。
職業上、手に入れようと思えばいつでも買えるのですが、昨年のサンマなどは
品物と値段がどうにも釣り合ってないと思うとなかなか気持ち的に「買いたい」と
思うことが出来ませんでした。
ただ物価も上がれば値段も上がる。そこは加味していかないと時代に取り残されますからね(^^;)
ただですね~「値段出してでも食べたい!」と思えるような魚があれば買うんですけどね~(笑)


秋といえばマグロだって美味しくなります!
近海物も少しずつ脂がのってきて良くはなってきておりますが、気温は下がってきていると思いますが
海水温はまだまだ高いままだと思います。(そのへんはかつて毎日のように海に入っていたのでわかります^^;)
特に釣り物はこの時期、ヤケが多く結構なギャンブル。そして近海は安くないという・・・
その点、競り前に中の身がわかる大西洋は事前にヤケているかどうかはわかるので
やけに関しては心配なく買えますし、もし取り出されている身がヤケていても、そのヤケの程度が
意外と大したことない場合もありますので、そういったマグロは競りでも高くなりにくいので
思い切って買ってみて意外と中は大丈夫だった!なんてパターンもあります。
そういう魚は狙いねといえば狙い目!なのですが・・・まぁまぁギャンブルです(^^;)
そういったところもこの仕事の面白さではあるのですが。。。


で、今日も津軽海峡などの釣り物や塩釜の旋網漁、延縄漁はあったのかな~??
すみません!そこはちょっと見てませんでした。
大西洋ジャンボはボストン・カナダ産が20本くらいですかね~??
近海が出てきたことによりやっとジャンボがなんとかですが手が届く値段にはなり、今日も仕入れてます。







今日の大西洋全体を見ると、カナダ産のほうがボストンの魚よりも脂がありますね~
カナダ産、傷も少ないのでセリ場ではカナダのマグロのほうがボストンのマグロより人気です。
通常ですとボストン産のほうが値段も出やすいですし、人気も高いんですがカナダよりは南となるボストンのほうが
大西洋も海水温が高いんでしょうかね??

魚見るとそんな感じがしております。






ということで今日はカナダ産です!
カナダ産の中でも出来るだけ赤身も赤く出そうなマグロをセレクトしました。
カナダのマグロ、脂あるすぎると赤身が朱色っぽくなってしまう事がありますので・・・(^^;)



赤身は赤くないとダメなところもまた、マグロを扱う上で難しかったりするんですよね~