たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

カラスウリの花に癒される宵徘徊

2015-08-18 20:11:45 | Journalism
残暑お見舞いを申し上げます。



近隣ご近所の徘徊に精を出しているたにしの爺でしたが、
いささかバテまして、ブログ更新が空いてしまいました。
一カ月も続いている暑さも一因です。



この2、3日烈しいゲリラ雨があったり、
少し涼しくなった気もしています。





馬追虫の髭のそよろに来る秋は
まなこを閉ぢて想ひ見るべし(長塚節)




涼風の面を衝って渇癒ゆる(草田男)



バテ原因のもう一つは「戦後70年の記憶」ですね。
連日にわたって、マスコミ、テレビ、新聞、映画で、
原爆、大空襲、焼け跡、沖縄地上戦、出世・戦死、‥‥‥‥‥
死に至る記憶が掘り起こされ、大量に報じられました。

半日も、それらの記事を追っていると、とても疲れました。
夜はテレビで戦争のの映画を見ます。
それのどれもが涙なしには見聞できないことばかりでした。
日本人はみな必死で戦争のことばかりに駆り立てられていた時代。



「挙国で体当たり」して「無残に散った」記録と記憶ばかりでした。
「戦争は絶対にしてはならない」
これが日本人の歴史認識です。
戦後70年の安倍首相の談話には、その決意が込められたものとなっています。



「戦争をしない平和国家」希求する日本の約束。
「大国に力で押されて」も「戦争はしてはならない」
――この命題をどのように克服していくかが、
民族の浮沈に掛かっていると言えましょう。



せみ時雨に包まれ宵の徘徊す(たにしのアブ句)