たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

7月も今日で終り、花筏の実が膨らんでいた。

2009-07-31 23:31:45 | Lyricism
 
梅雨明けは早かったが、夏空が少ない7月だった。

雨の合間に、いつも行く自然公園を歩いた。
「ヤマユリの園」が開放されていて、
大きな花が、細い茎に支えられて揺れていた。



「7月は鉄砲百合」と言ったのは詩人の三好達治。

七月は鉄砲百合/烏揚羽がゆらりと来て/遠い昔を思はせる/
七月はまた立葵 色とりどりの/また葡萄棚 蔭も明るい/
彼方の丘の松林 松の香りに蝉の鳴く/
こんな明るい空のもと/
昔のひとはどこへいつたか/忘れたふりをしてゐるが/
風だから声はやまぬか
/来ただけはどこやらへゆく/その道の上 七月のまつ昼ま/
まてしばし/烏揚羽がゆらりと来て/艶な喪服をひるがへす
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鉄砲百合とヤマユリの違いは判らないが、
ユリの写真を出そうと思ったが、
後日に回して、「花筏の実」を出してみました。

同じ公園に1本だけあるハナイカダ。
緑の樹間に実をつけていました。

明日から8月。