たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

秘湯の源泉かけ流し一軒宿と八ッ場ダム工事視察の旅

2016-07-10 16:15:47 | 国内旅行

公民館サークルの有志メンバー15人と宿泊旅行に行きました。
群馬県・浅間隠山(日本2百名山)山懐にある秘湯の源泉湯宿。
かやぶきの郷・薬師温泉「旅籠」での「時間旅行」でした。



木戸札を受け取って郷入りです。
全国から集められた2万本の枕木が敷かれた枕木街道で、
10軒を超す「かやぶきの館」の郷が結ばれています。



ウエルカムイベントで餅つきに参加しました。







街道を辿っていけば本陣の館の大門がスーッと開きます。
フロントと大きな囲炉裏のあるロビーにでます。



また街道の脇には時代箪笥回廊や古き時代の生活民具、
郷土玩具など数万点の「時代鑑定物」が並ぶ、展示処の館が点在しています。







お湯処は枕木街道の途中にある薬湯の「郷の湯」を始め、
温川に面した宿泊棟「せせらぎ館」の1階は「湯屋街道」。
「薬師の湯」「滝見乃湯」足湯、貸切風呂が軒を連ね、
ハシゴ酒ならぬ「ハシゴ湯」も楽しめます。
温度も丁度よく、優しい感じの泉質でした。





タニシの爺、同行の男5人で薬湯「郷の湯」に浸かりました。
建物、床、天井は吹き抜け、湯船、すべて木造です。
溢れる湯に浸かった男5人「ああ、いい湯だな」



このあと、枕木街道をぶらぶら降りて、
本陣を通り抜け「滝見乃湯」へ、ハシゴ湯めぐりです。



ここでも男5人「はー、いい湯だな」。滝と川の音が心地よい。
仕切りの隣りは女性の湯、吹き抜けの天井から女たちの声が響きます。
女性10人、男5人が3部屋に分かれて、
館内探検と夕食までは旅談義でわいわい。





夕食は別の館で「囲炉裏会席膳」地場の食材を、
若い女性接待さんの説明を聞きながら味わいました。
上の写真が夕食、下が朝食です

食後は一室に集まって二次会で「あれや、これや談義」
タニシの爺は、途中から「湯屋街道」へ抜け出して、
メインとなる「薬師の湯」3浴槽に浸かりました。

朝は5時から「薬師の湯」3浴槽、一番奥の露天「滝見乃湯」までハシゴ湯。
滝の飛沫が届くにはチョッと距離がありましたが、
半身浴を楽しんでいました。
さすがこの後の湯疲れが心配になり、ゆっくり湯船から立ち上がり、
引き上げました。
チェックアウトは10時、もう一回入れるかな~





2日目目の朝、山間の湯宿は緑の中にあります。
送迎車にて中之条駅に戻りました。
吾妻線下りに乗車して長野原草津口駅に向かいます。
同駅前の「草津・六合ステーション」から出発する、
八ッ場ダム現場見学会の「よくばりコース」に予約してあります。



13時30分、説明ガイドさん付きの見学バスがスタートしました。
吾妻渓谷の底のあった「川原湯温泉」が高台に移転しています。
湖底に沈む集落や小学校が殺風景な景観の中に散在しています。
建物が新しいことが、かえって失ってきたものを露呈している感じが否めません。





かつての峡谷を見下ろすように広い道路が両側に整備され、
長い丸岩大橋、不動大橋、八ッ場大橋が峡谷の上に架かっています。
ダムが完成すれば湖面の上を通る橋になります。





両岸からコンクリートの打ち込みが工事が進んでいる。
巨大クレーンが移動して、と巨大ブルが動き回る、
ダム本体の工事現場近くにも行きました。



壮大な峡谷空間を閉じてしまうダム壁提、
長さ336メートル、提の高さ132メートルを想像することが出来ませんでした。



渓谷一体が全く異なった景観を現わすことになる、
完成予定年度は平成31年度となっています。

タニシに爺、6年前にもここを視察しています。
民主党の政権時代でダム本体工事は「中止」でした。
そのとき見上げた巨大橋梁工事が完成した「不動大橋」です。
下には旧吾妻線の跡は骨材運搬のベルトコンベアーになっていました。
 最後までお付き合いありがとうございます。