たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

69回目の祷りの8月、憲法の平和主義は持続可能か

2014-08-15 11:43:39 | Journalism

きょう、8月15日は69回目の終戦日です。
安倍晋三首相主導のもと、7月2日の閣議で憲法9条の変更による
「集団的自衛権の行使容認」が決まりました。
安倍首相は言う「わが国は戦争抑止力が高まった」と。
また反対派は「わが国も戦争国家の仲間入りした」と。





集団的自衛権のパートナーとされているアメリカが、
再びイラクのイスラム過激派組織「イスラム国」と交戦を開始しています。
「米国人保護が目的」とオバマ大統領が承認したものです。このことは、
わが国はこの「イスラム過激派組織」との交戦国になったといえます。
このテロ組織が日本を標的にする可能性は十分あります。
現代の戦争は距離的空間は関係なく巻き込まれます。
現在の日本がテロに見舞われたら、日常が一瞬にして「戦場」になります。



69回目の終戦日、あの戦争のさまざまな記録と記憶が、メディアによって掘り起こされています。
「集団的自衛権の行使容認」に踏み切った安倍内閣の選択が、
日本の運命をどう変えていくのか???



14日の毎日新聞に毎月1回折り込まれる「ロシアNOW」という新聞があります。
この「ロシアNOW」は月に1回、ロシアの文化・社会の話題を集め、
日本語で編集されたロシア政府系メディアです。
今日の一面は「ロシア作家の」戦争観が特集されています。
一番先に目に入ったのがコラム「一言」です。
特集面によくカラー囲みのコラムで載る警言です。



「当事者のいずれもコントロールできない場合、状況は日に日に危険度をましていく、打開策はひとつ。
対立する相手を悪とみなすことをやめ、対話を始める。
さもないと両側からエスカレートさせ、新たな犠牲者を生み、内戦となる」――作家・ポリス・アクーニン
この一言を、パレスチナ、中東イラク、ウクライナを取り巻く関係国、
そして東シナ海で向き合う指導者らに肝に銘じていただきたい。

*特集では、作家で1999年にロシア・ブッカー賞を受賞しているミハイル・ブートフ(49歳)による、
「現在のウクライナ紛争は、倫理的問題をも突きつけている。紛争の原因、意義ばかりでなく、
そもそも軍事力行使が許されるか否かという大本の倫理問題も改めて考えさせることになった。
これを機にロシアNOWは、ロシアの大作家5人の戦争観をご紹介する。
これらの発言がなされた時期も状況も様々だが、いずれもアクチュアリティーを失っていない。
今日、マスコミとソーシャルネットワークで繰り広げられている議論も、結局、彼らの見解を超えるものではない。」
というリードが付いています。
 そして、レフ・トルストイ、フョードル・ドストエフスキー、アレクサンドル・ブローク、ボリス・パステルナーク、アレクサンドル・ソルジェニーツィンらの、
作品や書簡における「戦争観」と作家自身のおかれていた立場、時代背景の解説が付いています。

関心のある方は「ロシアNOW」で検索してください。