たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

秋天 秋の道の辺の花 水引の花

2012-10-09 14:29:17 | 24節気

秋の花と言えば、山上憶良が万葉集の歌で選定した七草に代表されます。
女郎花・尾花・撫子・藤袴・葛・萩の花・朝顔

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花(万葉集・巻八 1537)
萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花(万葉集・巻八 1538)

水引の花

長く暑かった残暑も、いつの間にか和らぎ、
朝の涼も冷気に感じるようになりました。
陽射しはすっかり秋の半ばになっていました。

道端、あぜ道にあって誰も気にも留めない「水引の草・花」
道端の草に埋もれている1、2本は目には入らない雑草で、
撮影ポイントのない多年草ですが、
写真のように密集していると、咲き乱れるとも言えそうです。

草の葉に 風は吹かねど なよなよと
紅ゆるる 水引のはな  (土屋文明)

かひなしや 水引草の 花ざかり(正岡子規)

タデ科の多年草。山野の陰地に自生し、茎は高さ約60cmほど。
葉の表面に暗紅色の斑がある。
夏秋の頃、赤色の小花をまばらに穂状につける。