朝7時半スタートのバルカンチャレンジ、今日もバイクで146キロ。かなり冷え込んで、濃い霧がかかっています、部分的には視界50ｍも無いくらい。昨日のメンバー14名がそのまま継続スタート。
この霧のおかげで、あっという間にグループが分かれていきます。昨日の反省とテクニカルミーティングで、グループは多くても2つ、各グループ構成員は必ず互いが視界の中にいるように（visual distance）とまとまったはずなのに、視界が悪く前のサイクリストを見失いやすくて、いったん見失うとどんどん離れていくからです。
約30キロごとにオフィシャルカーが止まる予定。ここは2度目の給水ポイントのランチタイム。昨日は、ポイントに水・エナジードリンク・ジェル・生フルーツ3種・ナッツとドライフルーツの類、チョコレートとビスケットが用意されていましたが、しっかりした食べ物が無く、食べても食べても腹ペコ。今日はサンドイッチを用意。みんな完食して行きます。
霧のおかげで午前中はかなり冷え込んでいて、5分も止まっていると完全に冷え切るので、かわるがわる車の中で給食。リタイアして車に乗っているのではありません。
ルーマニアのジャーニーランの先駆け、ガブリエラ・ソロモンとサポート兼カメラマンのオアナ。二人はカップル。ガビィは2年連続トランス・ルーマニアを企画、1年目は縦断コース、2年目は横断コース、ともに完走、オアナはサポーター。
出だしから大きく遅れ始めたイリナ、でもこのスマイル。昨日はグループに置き去りにされまいとかなりがんばったようで、少し膝を痛めています。今日は最初から単独走行。
音楽を聴きながら（イアフォンではなく、モバイルら直接音が出ているので、追い越していく車の音も聞こえるそうです）、歌を歌いながらのバイク走行。「車で走るよりもずっと景色を楽しめるわ。風も匂いも感じれるし。」、私達のサポートカーは中盤以降ずっとイリナ専属。
途中から霧が晴れ、声援日和に。
イリナを待つアレクサンドラ。彼女は明後日からチームリレーランナーとして一日15～20キロを走ります。
サイクリスト達のスピードはまちまち、すべての走者を適時にサポートカーがサポートできるかといえばそうではなく、サイクリスト達も心得ていて、必要最小限のものを携帯。車で追い上げていったときに見つけた3人のグループ。路肩に自転車を置き、自分達で軽食を食べていました。
カザフスタン人のアルマズ（Almaz）、ルーマニア在住暦2年半。ルーマニア語も上手です。故障を抱えているので、途中車に乗ったりして距離を稼ぎながら、今日は118キロ走りました。一日にバイクで走った距離の自己最高、と笑顔。みんな自分のペースで楽しんでいます。
最高標高地点900ｍを2度通過した今日、全員が完走。明日はソフィアまでの最後の125キロ。距離は最も短いけれど、延べ標高差1030ｍで、最高標高地点1800ｍ超を通過します。しかも到着セレモニーが準備されているため、全員まとまってのソフィアイリは4時と決められています。無事に全員、完走できますように。
コース下見2日間の完走：
私にとって、バイク部門のサポートは、明後日から始まるラン部門のコース下見も兼ねています。すべて同じコースを戻ってくるわけではないけれど、様子がわかります。
とにかく路面が硬いです。ルートは、「E」のついたヨーロピアンスタンダードの国道、ブカレストからソフィアを結ぶ幹線道路。車もばんばん通るし、巨大なトラックもスピードを上げて通過していきます、でも、路面はゆがんだりひずんだりしていません。ということは、相当硬い路面。
これがサイクリスト達にとってどう影響するのか、私にはわかりません。でも、ランナーにとっては確実に脚にくる路面。こんな場合、路肩の土道を走ったほうがいいのか？土道も走り続けると脚にくるし、決して走りやすそうな土道ではなく、でこぼこ。何といって路肩。
コース案内として「国道をまっすぐにソフィアへ。」、オフィシャルの指示はそれだけ。サイクリストのスピードは、ともすれば標識を見失いがち。数名のグループが道を間違えました（すぐにオフィシャルカーが追いかけ、リカバリー）。そして、到着地点は町の中のホテル。ここまで自分で看板を見ながらたどり着かなければなりません。みんな地図を持っているのかなあ。ランではどうなるのだろう。
競技ではないから、制限時間はありません。でも、経由地や到着地で歓迎のセレモニーが予定されている場合、その時刻までに全員がそろって到着しなければならないので、「到着予定時刻」は「絶対」です。大きく遅れたりした場合、車での搬送もあり。ランでもきっと、それが適用されそう。途中ワープ無く、完走したいけれど。
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