ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

しょっぱい汗~発汗作用と体温調節

2006-10-04 | ルーマニア・ランニング事情
 週末の「クロス・ロッテリー」、約5.5キロのロードレースに向けて、いまさら遅いかもしれないけれども、スピードを上げる練習をしてみました。1000mを3本だけです。3分47秒、48秒、49秒と少しずつ遅くなったけれども追い込んで走りました。汗をどっとかきました。

 ここ2日ほどブカはまた、少し気温が上がっています。日中30度くらいで、9月中旬にフリースを着込んでいた人たちがノースリーブに着替えています。

 ひと夏、充分に走りこんでいないわたしの汗は、塩分を多く含んでとてもしょっぱいです。これは良くない傾向です。というのは、日本にいたときの私の体調管理の目安として、汗のかきかたがあります。

 冬から春の初めにかけて、走ると少しずつ汗をかくようになります。5月ごろになると、走ると汗をうんとたくさんかくようになります。このころの汗は、出始めの汗で、塩分を多く含んでしょっぱいものです。汗腺もうまく働かないので、汗をかくとかなりの体力を消耗すると感じるのはこのころです。

 さらに走り続けて夏になると、さらさらの汗をかくようになります。運動をして筋肉を働かせると筋肉が熱を持つので筋温が上がり体温調節のために汗をかくのですが、人間という生命体にとって塩分は大変貴重なミネラル。これを汗とともにどんどん失っていくと筋肉もうまく動かなくなり、痙攣を起こしたりする原因にもなります。だから汗腺がうまく働いて水分だけを体外に出し、塩分を体の中に残しておこうとするのです。さらさらの汗をかくようになると水分を補給しながらどんどん走り続けられるので、生命体がうまく働いていることを実感します。そのまま冬になるまで、少しずつ量は減っていくけれどもさらさらの汗をかいて走り続けるのです。

 冬になるとさすがに寒いので、汗の量は減ります。汗をかいていないと感じるほどで、汗腺も閉じ気味、余り働かなくなります。体温を逃がさないようにするためです。そしてまた気温が上がり始める春、走るのに半袖Tシャツが心地よくなってくるころ、冬眠していた汗腺が活発に働き始めます。人間と言うのはうまく出来た生命体だと本当に実感できます。

 ところが、日本の高温多湿の夏に慣れていて、汗を思いっきりかくのが大好きな私、ヨーロッパの夏は単に高温で生命体が慣れてくれませんでした。汗をかいているのでしょうが、乾燥しているのですぐに乾き、どれくらいの量の汗をかいているのかよくわかりません。太陽だけがやたらと強く感じ、焦がされているだけで、どのように汗をかいて体温調節をしたら良いのか、生命体自体が戸惑ってしまったみたいです。汗をうまくかけなくなると体調も悪くなる、身をもって知りました。

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