ルーマニアは、野生の熊の宝庫。広大な原生林には約6000頭のヒグマが生息していて、これは、ヨーロッパ全体のヒグマ総数の約60%で、隋一を誇るもの。
野生のクマがいなくなった、又は絶滅しかけている近隣諸国にクマの輸出をしていたことも。
たとえば、ドイツではすでに野生の熊は絶滅~「ヒトが熊を絶滅させた」と言われています。
しかしながら、野生の熊やオオカミによる人への襲撃が増え続けているため、今月、ルーマニア政府は、熊140頭、オオカミ97匹を駆除するか、移動させる方針を発表。
どうして野生の熊たちが人を攻撃するの?熊たちも生きるために必死、食べていかなければなりません。餌となる森のフルーツを、どんどん人間が採取して行って、食べ物が少なくなっているから。人間の行動範囲(居住区域や歩行範囲)に残された食物を、狙うようになってきたのです。
数年前に、ブシュテニ山系で、決められたキャンプ地域以外でテントを張っていた旅行者が、そのテント内の食物のにおいを嗅ぎつけてきたクマに襲われました。命を落とすほどではなかったけれど大怪我。キャンプのルールを守っていなかったための事故。
また、民家の近くに出没する熊の様子を、カメラに収めようとしてフラッシュをたいた外国人旅行者も襲われています。民家のごみ置き場の残飯のにおいにつられて森から降りてくる熊。至近距離まで近づきすぎる旅行者。
問題は、人間に近づきすぎる熊、餌を探してくるから。熊と人間の居住範囲をきっちり分けておかないと、こうした事例は繰り返されるばかり。
時には、「トロフィーハンティング」(=合法の範囲内で行う野生動物の狩猟で、欧米ではスポーツハンティングとして古くから行われているが、批判も多い)の標的にされる野生の熊たち。彼らが何をしたというの、むやみに殺さないで。これ以上、追い詰めないで、共存の道を見出してほしいです!
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以前から問題になっています、このブログ内の記事『クマとの共存~クマを輸出~熊出没注意』、こちらから。
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その自然の中を走るとホッとするのですが、トレラン大会も自然破壊の一因。
でも、コース上には驚くほどランナーゴミが落ちていなくて、この国のランナーの意識の高さが思われます。
一人一人が自然を大切にする気持ちを持ちたいね!