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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



大阪市内の池に渡来したユリカモメの飛行写真と一緒にバードリサーチの生態図鑑からユリカモメの記事を紹介しましょう。・・・<・・・>が引用部分

<雌雄同色.成鳥の冬羽は頭部が白くて,嘴は赤く,黒い瞳の後ろに黒褐斑がある>

<夏羽は,頭部が黒褐色で嘴は暗赤色となる。幼鳥は,翼の上面に褐色味があり,嘴は汚黄色。成鳥の尾羽は一面白色だが,幼鳥の尾の先には細い黒帯がある>

 <繁殖地はユーラシア大陸北部に広く分布する。東アジアの越冬地は,中国南部・朝鮮半島・東南アジアで,日本では全国で越冬する>

<渡り期や越冬期は,他のカモメ類と異なり,海辺だけでなく河川や湖沼などの内陸部にも多く分布する>

<昼間河川や湖沼で採食し,夜間は海や湖などの開水面で集団で過ごすものが多い。池傍の屋根の上で就塒することも知られている>

 <繁殖地のカムチャツカへは5月中旬に姿をあらわし、急速に個体数を増加させ5月下旬から6月にかけて産卵する。7月末にはほどんどのヒナが巣立ち、8月にはコロニーを離れるが,越冬地への南下が本格的になるのは10月>

<日本へは8月上旬には一部が渡来するが,越冬数が増加するのは10月下旬以降である>

<春は翌年3月中旬に個体数が減り始め,4月下旬まで越冬する.琵琶湖湖岸などで少数が越夏することが知られている>・・・続く



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京都府下の川に日本に渡来するカモ類の最大種、カワアイサ(全長65cm)のオスを撮影に行ってきました。・・・4羽いました。

ついでに2020年のウミアイサの都道府県別渡来数を2020年の環境省全国一斉調査記録から紹介しましょう。・・・逆光のために頭部が黒くなったカワアイサ。

カワアイサの全国総渡来数は6594羽。最大は北海道の995羽(15%)、北海道に集中して渡来している訳では無さそう。

第二位は長野県の793羽。第三位は岩手県の638羽で、カワアイサも比較的寒い地域が好みなのでしょう。・・・腰側面には鱗模様がありますね。

第四位は岐阜県の545羽、第五位は滋賀県の521羽。岐阜県と滋賀県はほぼ同数と言っても良いでしょう。・・・餌を求めて急流を下っていました。

日本の野鳥590・平凡社には<冠羽がない>とありましたが、下の写真の頭頂部には短い冠羽があるようです。

大阪府での観察記録は22羽ですが、京都府は185羽、京都府にでかける方が撮影チャンスが多そうです。・・・右はホシハジロ(全長45cm)

順光なら太陽との角度でメタリックグリーンに見えることもあります。・・・隣はコガモ(全長38cm)

初列風切の上には、雨覆が重なった面白い模様が見えているようです。



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大阪府内の公園の池にホオジロガモ・オス(全長45cm)が渡来してきています。

その羽ばたきと写真と一緒に2020年1月(コロナの関係で2021年は外しました)の全国都道府県別渡来数を紹介しましょう。

ホオジロガモの全国総渡来数3681羽のうち、第一位は北海道で1743羽(47%)。以前、流氷ツアーの際に網走港で見た記憶があります。

第二位は島根県の445羽(12%)、自然豊かな宍道湖があるからでしょう。北海道と島根県で全国の約60%を占めています。

第三位は琵琶湖がある滋賀県で283羽。琵琶湖は他のカモや野鳥にも人気がある湖です。

第四位は福島県の191羽、第五位が岩手県の168羽、東北地方は青森県37羽、宮城県14羽、秋田県7羽、山形県2羽と福島、岩手以外にはあまり渡来しないようです。

第六位は茨城県147羽、第七位は静岡県の101羽、第ハ位が福井県の71羽。第八位までの道府県なら比較的容易にホオジロガモを観察できそうですね。

ちなみに大阪府は12羽、大阪府下でホオジロガモを観察できる機会は少ないと思います。

四国九州の各県は、香川県の34羽を除いて一桁か0、ホオジロガモは比較的温暖な地域を苦手とするようです。



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大阪市内の公園にオジロビタキ?(全長12cm)が渡来してきていました。図鑑(日本の野鳥590・平凡社)には「外側尾羽根4枚の基部が白」とあり命名の由来でしょう。2枚目以降に白い尾羽根の写真を掲載しましたのでゆっくりご覧下さい。

またオジロビタキとニシオジロビタキの識別はかなり難しいようです。NETで見つけた「香川の野鳥ファイル26・オジロビタキ」に、その識別に関する記事が記載されていましたので合わせて紹介しましょう。<・・・>が引用部・・・下から見た尾羽根の外側4枚の半分が白色。

<オジロビタキは、かつて Ficedula parva という種があり、それが2つの亜種に分類されていました。主にヨーロッパに生息する亜種ニシオジロビタキ F.p.parva と、ユーラシア大陸の東部に生息する亜種オジロビタキF.p.albicilla で、日本には亜種オジロビタキが渡来、亜種ニシオジロビタキも(一部)渡来しているとされていました>

<近年、この2亜種は成鳥の羽衣になる齢や、さえずりが異なるから別種とするのが適切となりました>・・・ここから飛び出しの際に上から見た尾羽根

<それを受け日本鳥類目録改訂第 7 版(2012)では、日本にはオジロビタキ が渡来しており、ニシオジロビタキは渡来しているか記録を検討中とされました。ところが渡来記録が多い第一回冬羽ではこの2種の識別が非常に難しいのです>・・・尾羽根を開くと白色部が扇形となるようです。

<ヨーロッパの図鑑には、典型的なタイプの識別点を記載しているだけで「すごく似ていて、♂成鳥以外はおそらく容易に識別できない」と書いています>

<じゃあどうするか。研究者はともかく、各人がどうとらえるかと思います。過去の複数個体の写真を見ましたが、両種の特徴が混在する個体はかなり多いようです>

<典型的なニシオジロとオジロビタキのみを識別し、中間的な個体は「不明」とか「ニシオジロ?」などとするか。ただこうした判断をするには、各識別点について、どのような個体差があるかを知っておかなければなりません。これはかなり難しい話です>

<せっかく「謎」を持っている種です。少なくとも、皆が「オジロ」と言っているからオジロ、「ニシオジロ」と言っているからニシオジロといった、安易な受け売りは避けたいものです>・・・ということで、今回のタイトルはオジロビタキ?としました。



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大阪市内の公園を早朝散歩していると、高い樹木の上に体色の鮮やかな黄緑色の野鳥が止っていました。

アオバト(全長33cm)でしょう。バードリサーチの生態図鑑によれば<雌雄ほぼ同色.オスでは額と喉から胸は緑黄色ないし黄色で,オレンジの強い個体もいる>

<丘陵地から山地の林に生息する森林性の鳥である。地上では開けた場所に出ることは少ないが,初夏から秋にかけて海岸で群をなして海水を飲む習性がある>

<植物質を主食とし,主に樹冠部で採食するが非繁殖期(冬期)には,地上や樹上でドングリを採食することも多い>

<北海道小樽市、神奈川県大磯町,静岡県浜名湖などで繁殖期に海水を飲む事で有名であるが,非繁殖期の海水吸飲の記録は無い>

<繁殖期は警戒心が非常に強く,森林内での観察は容易ではないが、,海岸(特に大磯町)ではアオバトに注意していない人の近くまで降り立つこともある>

<昆虫食をしないアオバトの主食はカリウムを多く含む果実であり,そのため海水吸飲によるナトリウム摂取を行って(体内のバランスを保って)いると説明される>

<かつて山野に相当数いた鳥で「美味」な上,簡単に捕獲できたこともあり,1947年の法改正まで狩猟対象鳥で食用目的に多数が捕獲され流通していた>

<現在IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは軽度懸念(LC:Least Concern)だが,乱獲や生息地破壊によりその数を大きく減らしていると考えられ,これ以上の悪化は避けなければならない>・・・虹彩は外側が赤く,内側が青い二重構造



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早朝、近所の公園の葦原上空を飛ぶチュウヒが着陸場所を探していました。

ちょっと行き過ぎたか、上空で急停止。

どうやら着地点を見つけたよう

尾羽根を広げ、翼を立ててソフトランディング

外から良く見える着地点でしばらく周囲を警戒。どうしてここに着陸したのか、・・・答えは次の画面に。

急に飛び出したチュウヒが何か咥えています。・・・そこに獲物(羽毛を抜かれた野鳥のよう)を隠していたようですね。

獲物を咥えたまま、葦原上空をしばらく飛行。

もっと安全な(見晴らしの悪い)着地点を探し、そこで獲物をゆっくり食べるのでしょう。

安全な場所に着陸。このあと暫く飛び出さなかったので、そこでゆっくり獲物を食べた(朝食を摂った)のでしょうね。



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近くの府営公園を散歩しているとアトリを見つけました。じっと待っていると飛び出したので、その姿と一緒にアトリが出てくる古い記録を紹介しましょう。

鳥名の由来辞典・柏書房によれば、日本書記の欽明天皇(第29代天皇・539?~571?年)の項に天皇の子として臘嘴鳥(アトリと読みます)の皇子(古事記では足取王)が出てきます。

母は蘇我稲目の娘で、アトリの皇子の次ぎが推古天皇(554~628年)と記録されています。それなら臘嘴鳥皇子は欽明天皇が15歳?より若いときの子供となります。・・・アトリの翼前縁と下小雨覆は黄色ですね。

さらに日本書紀には<天武天皇7年(678年)、12月にアトリが天を覆いて西南より東北に飛ぶ>とあり、空を覆い尽くすほどの大群が奈良県に飛来していたのでしょう。

当時、空を覆い尽くす大群となるアトリのパワーにあやかって臘嘴鳥皇子と命名した可能性がありますね。

万葉集には<国巡る アトリかま(カモ)けり(ケリ) 行き巡り 帰り来までに 斉(いは)いて待たね>と、刑部虫麻呂が詠んだ和歌があります。

飛んで国を巡るアトリやカモやケリのように、遠い国までの移動となるが、(妻よ)無事に帰るまで身を慎んで(斉は斎戒沐浴の斉と同じ意味)待っていてくれという意味でしょう。

刑部虫麻呂が防人として出征する際に詠んだとされていますが、地方(多くは東国)から任地(北九州)までの往復と現地での勤務は辛いものだったでしょう。

和歌の中に出てくるアトリ、カモ、ケリのような翼があればなあと、野鳥を羨んだ歌とも解釈できませんか。



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近所の公園のナンキンハゼの実を食べにやってきたホシムクドリの紹介の続きです。

ウイキペディアには<原産地のヨーロッパと、19世紀に移入された北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどにおいて、ムクドリ科特有の集団就眠による騒音や糞害、さらには果樹や野菜への食害といった行動により害鳥とされている。日本でも被害こそ少ないが害鳥とされている>

<ホシムクドリは多様な環境に適応できる野鳥で、移入先では生態的に優位な位置に落ち着いて大増殖し、在来鳥類の繁殖を阻害するため世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000)選定種(鳥類は3種のみ)に選定されている>

上記外来種ワースト100の3種の鳥類とはインドハッカ<ムクドリ科特有の集団ねぐらを形成し、就寝時に鳴き騒ぎ多量の糞を落とす都市害鳥。また農作物も食害する。温度変化に強く亜寒帯以南の世界全域に定着しており、害虫駆除用に移入されたオーストラリアでは猛烈な勢いで分布を拡大している>

次ぎがホシムクドリで<原産地でも問題になっている都市害鳥。都市害鳥としての性質はインドハッカに準ずるが、北半球では本種の方が悪名高い。同じく移入された北アメリカでは被害はさらに深刻度を増している>

3番目がシリアカヒヨドリ<ハワイ、フィジーといった離島に定着しており、営巣場所を占拠するなどして固有種鳥類の繁殖を阻害するので問題となっている。また果樹などを食害もする>

ホシムクドリは<全て1890-91年にかけてアメリカ順化協会の設立者ユージン・シーフリンがヨーロッパから輸入してニューヨークのセントラルパークで放ったおよそ100羽の子孫である>

<この移入はシーフリンが、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲に登場する、全ての鳥をアメリカに定着させたかったから、という理由付けがよくされるが、それを裏付ける確実な証拠はなく、あくまで推測の域を出ない>

ニューヨークのセントラルパークに100羽が放されて以来、アラスカから米国南部まで北米大陸に広く分布するようになり、今では北米全体に約2億羽(一説には6-8億羽)と推定されているそうです。恐るべしホシムクドリの繁殖力。



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近所の公園のナンキンハゼには白い実が付いていて、野鳥がそれを食べにやってきます。この日は20羽くらいのムクドリの大群が来ていました。

中に1羽だけ尾羽根の先端部が白くなく、全身が黒っぽい個体が混じっていました。どうやらホシムクドリ(全長22cm)のようです。

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)には<数少ない冬鳥として西南日本に渡来し、農耕地、市街地、疎林などに生息する>

<雌雄はほぼ同色。成鳥冬鳥は全体が黒く、緑色と紫色の光沢が有り、ほぼ全身の羽先には白色やバフ色(薄い黄土色)の斑がある>この斑をハート形と言う人がいます。

一方ウイキペディアでは<名前の由来は、暗い体色に星状の(白色やバフ色の)斑点がちりばめられていることによる>

<ヨーロッパ東部、スカンジナビア半島、ロシア西部からバイカル湖周辺までの広い地域で繁殖し、冬季は中央アジアやイラン、アラビア半島、アフリカの地中海沿岸の地域に渡り越冬する>

<北アメリカの広い範囲やハワイ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国等には、他の地域から持ち込まれた個体が外来種として生息する>

<日本には亜種 が、数少ない冬鳥として渡来するが、西南日本での記録が多い。ほとんどが単独の渡来だが、島根県や鹿児島県では、毎年少数の群れが越冬している>

<農耕地、市街地や開けた林などに生息する。日本ではムクドリの群れに混じっていることが多い>実は、このホシムクドリ、世界を代表する害鳥だったということで明日の記事に続きます。

 



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早朝、大阪近郊の公園を散歩していると、代表的な冬鳥のシロハラ(全長25cm)が枝に止っていました。

シロハラが飛び去った後、白い眉斑がありアイリングがシロハラほど目立たない野鳥が横の枝に来ました。

地面に下りたその野鳥は、マミチャジナイ(全長22cm)のメスでしょう。その面白い名前の由来を鳥名の由来辞典・柏書房から紹介しましょう。

西日本で少数が越冬するというマミチャジナイを鳥名の由来辞典で検索すると「ちゃじない(マミチャジナイ)」と出てきます。

続いて<堀田正敦の堀田禽譜「ちゃじない」はマミチャジナイである。マミチャジナイは「まみしろちゃじない」の略と思われる>堀田正敦(1755~1832年)は近江堅田藩(後に)下野佐野藩藩主で若年寄(幕府の高官)を42年間も務めていた人物です。

堀田正敦は若年寄の勤務を続けながら鳥類図鑑(堀田禽譜)などを編纂、江戸時代を代表する文化人だったとか。辞典に戻ると<眉が白く、背は茶褐色、胸と脇が淡橙色であり「まみしろしなひ」と呼ばれた>とあります。・・・確かに眉の白さが目立ちますね。

<牧野貞幹の鳥類写生図の「ちゃじない」はアカハラである。マミチャジナイとアカハラは似ているが前者は眉が白いこと、後者は胸と脇が橙色である>牧野貞幹(1787~1828年)は、常陸笠間藩主で200種の野鳥を描いた写生図を残しています。同時代に活躍した堀田正敦の影響が大きかったと思われます。

<博物館禽譜の「ちゃじない」はシロハラである。マミチャジナイ、アカハラ、シロハラは互いに似ているので、いずれも「ちゃじない」と呼ばれていたのであろう>この博物館禽譜は、明治時代を代表する博物学者、田中芳男(1838~1916年)によって明治8~12年に編集された江戸期鳥類写生図の集大成でした。

いずれも「ちゃじない」と呼ばれていたシロハラ、アカハラと区別する意味で古い「まみしろしない」がマミシロチャジナイとなり、中のシロが省略されマミチャジナイに落ち着いたということでしょう。



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郊外の公園にいる冬鳥(ルリビタキ・オス)を、1/40秒の低速シャッタースピード(以下SSとします)、ISO1000で撮影してみました。

ルリビタキの止った姿だけでは面白くないので、今回は飛ぶシーンを狙った高速SSの写真を紹介しましょう。

ルリビタキなど小型野鳥が飛ぶシーンを撮影するためには、1/2500秒以上の早いSSが必要となります。

早いSSでの撮影は、明るい場所なら問題ありませんが、暗い場所ならISO感度が一気に高くなります。

ISO感度が高くなると画面全体がザラつき、写真の明瞭度が一気に低下します。

ルリビタキなど小型の野鳥は、日の当たらない比較的暗い場所に出没する事が多いようです。

従ってISO高感度によるクオリティ低下を招きますが、翼を広げたシーンを撮影するためにはやむを得ません。

下の写真の場合、明るい場所なら翼1枚1枚がはっきりと見えるのですがISO感度が12800まで上昇したことで明瞭度が低下しています。

下の写真もISO12800。カメラの技術は進化し続けているので、ISO10万を超えても明瞭度が低下しないカメラがいずれ登場するのでしょうね。



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近所の公園の池にウミアイサ・メス(全長55cm)が5羽、渡来してきていました。

こちらはオス。図鑑(日本の野鳥590・平凡社)には<頭部が緑色光沢のある黒色で、後頭に2段のボサボサした冠羽がある>

<首輪は白く太め、胸は茶褐色で黒色斑がある。背は黒く、腹は白色で脇は灰色に細かい波状斑がある。雌雄ともクチバシと虹彩、足が赤い>

カモ目カモ科に分類されるウミアイサ・オスですが、この体色はカモの仲間でも目立つ存在です。

環境省の2020年全国ガンカモ一斉調査記録によれば、ウミアイサの総渡来数は1931羽、都道府県別の第一位は北海道の421羽、二位は京都府の200羽。

第三位は滋賀県の149羽。琵琶湖のある滋賀県にはカワアイサ521羽(全国5位)ミコアイサ740羽(全国3位)と多くのアイサ属が渡って来ています。

全国第四位は青森県の129羽、第五位が広島県の126羽、第六位は兵庫県で119羽。・・・ここからオスの求愛ディスプレイが3枚続きます。

一方、秋田県は11羽、宮城県は8羽、山形県2羽となっていて、寒い地域に渡来数が多いということでは無さそうです。

ところで大阪府の渡来数は65羽、寒い秋田県、宮城県、山形県などよりも多く記録されていました。



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オオハクチョウ、ユリカモメと同じく、白い水鳥として知られるミコアイサです。下の写真は換羽途中のオスです。

コロナ禍の昨年(2021年)は、野鳥渡来数調査にも影響があったようなので、2020年1月のミコアイサの渡来数を紹介しましょう。・・・オスはもうじき下のような姿に変身するはず。

環境省の全国ガンカモ一斉調査2020年1月の記録では、ミコアイサの渡来数は全国で3730羽。・・・やや地味な姿のミコアイサのメス。

そのうち最大の渡来数は滋賀県で740羽。第二位は香川県で564羽、第三位が兵庫県の493羽となっています。・・・オスの飛び出し

その次の第四位は大阪府の310羽です。なお香川県以外の四国と九州各県は、ほぼ0~1桁台なので、ミコアイサの姿を見るのはかなり難しいでしょう。・・・オスの飛行

ミコアイサの渡来数が100羽以上となっているのは、宮城県、栃木県、長野県、奈良県、広島県の5県だけでした。・・・メスの飛行

従って上にあげた各県以外の都道府県では、ミコアイサの姿を見るのはかなり難しいようです。・・・メスの着水

琵琶湖がある滋賀県に渡来数が多いのは判りますが、(香川県など)農業用のため池が多いことが渡来数上位となっている理由かも知れません。・・・メス2羽の飛行

図鑑(日本の野鳥590・平凡社)によれば、アメリカにはミコアイサは分布していないとか。アメリカ人の野鳥愛好家がミコアイサを見れば感激するでしょうね。・・・中央がオス



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オオハクチョウに続く新年3回目は、大阪の池に渡来した白い野鳥ユリカモメです。

背景の黒い部分は公園の森、青い部分は池です。・・・尾羽根先端部に黒い帯があるのは幼鳥ですね。

成鳥の尾羽根は純白です。

ユリカモメの行列に割り込むユリカモメの初列風切は、先端部だけが黒。

初列風切先端部の黒色は、翼下面を見ると、内縁(羽の内弁の外側)を基部まで続いていますね。

従って、初列風切が重なる部分を翼下面から見ると黒く見えています。

割り込まれた方が割り込んだ方に文句を言っているよう。

翼下面の羽の配置、構造と色がよく判るショット。

大阪府下の池や河川、至る所で見かけるユリカモメですが、改めてその姿をじっくり観察してみました。



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新年の2回目は、白く大きい野鳥代表、伊豆沼のオオハクチョウ(体長140cm)です。

体重の重い(8~12kg、最大15kgとも)オオハクチョウが飛び立つ際、水かきのある足を使って水面を高速で助走します。

水浴びの際も、その体重に比例した豪快な水しぶきが上がります。

オオハクチョウが翼を広げた長さ250cm(旭山動物園のHP)は、大人の男性が手を広げた長さよりも長いのです。

従って、人のすぐ上を低空飛行する際には豪快な風切り音が聞こえてきます。

人の子供よりも体が大きいオオハクチョウは、余り人を怖がらないようで、かなり近くからでも撮影することができました。

クチバシの基部にある黄色い部分がコハクチョウよりも大きいのが重要な識別ポイントとか。

また、黄色い部分の最下部がクチバシ先端部までやや伸びているのがオオハクチョウで、それがクチバシ付け根に後退しているのがコハクチョウだそうです。

こんなに近くまで来てくれました。オオハクチョウの虹彩の色は茶色、日本人の目と似ていますね。



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