近所の公園のナンキンハゼの実を食べにやってきたホシムクドリの紹介の続きです。
ウイキペディアには<原産地のヨーロッパと、19世紀に移入された北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなどにおいて、ムクドリ科特有の集団就眠による騒音や糞害、さらには果樹や野菜への食害といった行動により害鳥とされている。日本でも被害こそ少ないが害鳥とされている>
<ホシムクドリは多様な環境に適応できる野鳥で、移入先では生態的に優位な位置に落ち着いて大増殖し、在来鳥類の繁殖を阻害するため世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000)選定種(鳥類は3種のみ)に選定されている>
上記外来種ワースト100の3種の鳥類とはインドハッカ<ムクドリ科特有の集団ねぐらを形成し、就寝時に鳴き騒ぎ多量の糞を落とす都市害鳥。また農作物も食害する。温度変化に強く亜寒帯以南の世界全域に定着しており、害虫駆除用に移入されたオーストラリアでは猛烈な勢いで分布を拡大している>
次ぎがホシムクドリで<原産地でも問題になっている都市害鳥。都市害鳥としての性質はインドハッカに準ずるが、北半球では本種の方が悪名高い。同じく移入された北アメリカでは被害はさらに深刻度を増している>
3番目がシリアカヒヨドリ<ハワイ、フィジーといった離島に定着しており、営巣場所を占拠するなどして固有種鳥類の繁殖を阻害するので問題となっている。また果樹などを食害もする>
ホシムクドリは<全て1890-91年にかけてアメリカ順化協会の設立者ユージン・シーフリンがヨーロッパから輸入してニューヨークのセントラルパークで放ったおよそ100羽の子孫である>
<この移入はシーフリンが、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲に登場する、全ての鳥をアメリカに定着させたかったから、という理由付けがよくされるが、それを裏付ける確実な証拠はなく、あくまで推測の域を出ない>
ニューヨークのセントラルパークに100羽が放されて以来、アラスカから米国南部まで北米大陸に広く分布するようになり、今では北米全体に約2億羽(一説には6-8億羽)と推定されているそうです。恐るべしホシムクドリの繁殖力。