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日本にある昆虫館の歴史を橿原市昆虫館のチョウの写真と一緒に紹介しましょう。

日本の昆虫館の歴史は、豊島園昆虫館の創設者で、多摩動物公園園長でもあった矢島 稔さんの「日本の昆虫館 戦前と戦後のあゆみ」に詳しく著されています。

日本の昆虫館第一号は1896(明治29)年、ギフチョウの命名者としても知られる名和 靖(1857~1926年)によって岐阜に創設された名和昆虫博物館で、岐阜市にある名和昆虫博物館は、名和氏のご子孫が今も受け継ぎ活動しています。

 

関西では1939(昭和14)年に宝塚動植物園の中に「昆虫館」がオープン、宝塚出身のマンガ家で幼いころ昆虫マニアだった手塚治虫が熱心に通ったことが知られています。

 

戦後の宝塚昆虫館は、温室で生きた昆虫の展示を始め、当時日本に進駐していた昆虫好きの占領軍兵士が休日になると遊びに来たそうで、彼らに判り易いようにINSECTARIUM(インセクタリウム)=昆虫飼育場という看板を掲示していました。

 

宝塚昆虫館の昆虫飼育場で飼育されていたのはチョウで、ここが日本における最初のバタフライファームだったと矢島 稔さんは著書に書いています。

また関西には1953(昭和28)年の箕面市観光博覧会に際して開設された箕面公園昆虫館があり、昆虫標本4000種(一万点)が展示されていたそうです。

関西でチョウの生態展示をする昆虫館としては、橿原市昆虫館が1989年にオープン、翌月に広島市昆虫館、1990年に伊丹市昆虫館、箕面公園昆虫館には少し遅れた1992(平成4)年にチョウの生態温室が完成しています。

現在、関西で公開されている昆虫館は、名和昆虫博物館(岐阜市)、石川県ふれあい昆虫館(白山市)、橿原市昆虫館、大阪府営箕面公園昆虫館、伊丹市昆虫館、作用町昆虫館、広島市森林公園昆虫館の7か所。

九州には大淀川学習館(宮崎市)、長崎バイオパーク(西海市)、たびら昆虫自然園(平戸市)、アヤミハビル館(沖縄県与那国町)などがあるそうです。

参考文献:日本の昆虫館 戦前と戦後のあゆみ 矢島 稔著



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