ジュロン鳥園には、ウインドゥ・オン・パラダイスという鳥舎があり、その中でゴクラクチョウ(極楽鳥)の別名でも知られるコフウチョウ(小風鳥)を見ることができます。

フウチョウは、ニューギニア島と周辺の島に多数の固有種が生息、♂の成鳥は、美しい飾り羽を持ち、♀には飾り羽がなく地味な姿をしています。

ヨーロッパに初めてフウチョウがもたらされた時、その美しさから天国に住む鳥(bird of paradise )と宣伝され、興行師が風をえさにしていると吹聴したことから「風鳥」とも呼ばれたようです。

フウチョウは、全長約32cm、ニューギニア北部と周辺島の平地から1500mまでの山地熱帯雨林に生息、パプアニューギニアの国旗、国章、国鳥ともなっています。

フウチョウは原産地での生息数が激減したために、輸出は禁止されていますが、ニューギニア航空の成田就航を記念し、2002年にパプアニューギニア政府から上野動物園にアカカザリフウチョウ2ペア(オス2羽・メス2羽)が贈られています。・・・雲の隙間から太陽の光が差し込み、コフウチョウのグリーンの羽毛の細部を写すことができました。

コフウチョウは、繁殖期に多彩な求愛ダンスを踊ることで知られていますが、ジュロン鳥園でも求愛ダンスの一部を見ることができました。

さて、ウインドゥ・オン・パラダイスの中には、ペルーの国鳥として知られるアンデスイワドリもいました。日本では、上野動物園で見ることができるようです。

カザリドリ科のアンデスイワドリ(岩鳥)は、全長約30cm、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアにかけてのアンデス山脈に分布しています。

アンデスイワドリオスの頭部の冠羽は、求愛ディスプレイとしての役目があるようで、ときにはクチバシが隠れてしまうくらい大きく前方に膨らむようです。
