神護寺の下にある高雄橋から清滝川の左岸を上流に向かって歩くこと10分、西明寺の前に架かる指月橋の前に出ます。
西明寺の紅葉
西明寺の寺伝によれば、今から約1180年前に空海の高弟、智泉大徳が神護寺の別院として創建したと伝わっています。
本堂の紅葉
その後荒廃しましたが、約830年前に和泉国槙尾山寺の我宝自性上人が中興し、本堂、経蔵、宝塔、鎮守等が建てられ、鎌倉時代(1290年)に神護寺から独立したようです。
その後の兵火によって堂塔は焼亡しましたが、1602年に明忍律師により再興されています。
古い石塔
橋を渡り、清滝川の右岸にある山道を上ると、川岸に古い石塔があり、その先を進むと小さな表門(1700年)が見えてきます。
狭い境内にある本堂は、1700年に桂昌院(徳川綱吉の母)の寄進により再建されたもので、堂内に釈迦如来像ほかの仏像を安置しています。
本堂の左方に建つ客殿は、本堂より古く、江戸時代前期に移築されたもので、以前は食堂(僧侶の生活や戒律の道場)として使用されていたようです。
鐘楼
客殿の前にある池には、モミジの落ち葉が浮かび、山寺の秋を演出していました。
西明寺は谷の斜面にあるせいか日当たりが悪いようで、表門の前の庭一面に苔が生え、中からキノコが顔を出していました。
拝観のあと、茶店に置いてあった熟柿を注文してみました。
この柿は、輸送が難しいのかスーパーなどではあまり見かけませんが、広州でよく食べていたマンゴーや、ドリアンよりも味は上だと思いました。
これからも毎年1回はこうした紅葉狩りを楽しみたいものです。
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