人口120万人という巨大都市、珠海は広州の南110km、珠江デルタの西岸にあり、マカオとは陸続きの場所である。
そこにある珠海海湾大酒店(グランドベイビューホテル)は、珠海で数少ない高級5つ星ホテルである。

12月の金曜日の宿泊であったためか、朝食付き648元(9000円)という広東省のホテルにしては高額なレートであった。
このホテルにチェックインするためにフロントに近づくとフロントの女性が笑顔でメリークリスマス言って挨拶をしてくれたのにはビックリした。
中国ではどのホテルも12月にチェックインするとメリークリスマスと挨拶してくれるのであろうか。
部屋まで荷物を運んでくれたベルボーイに、テレビのNHKのチャンネルを探してもらい、珠海でも日本語放送が見られることがわかったので安心した。

今では中国のホテルでも、5つ星クラスなら大抵日本語放送を見ることができるようになっているので有難い。
部屋は広州ホワイトスワンより広いくらいであったが、内装のグレードはホワイトスワンの方が上である。
ベッドは2人が余裕でやすめるクイーンサイズが2つあり、シーツも清潔で気持ちが良い。

9階にある部屋の窓の外には夜の南シナ海が見えたので、オーシャンビューというカテゴリーになる部屋であったが、残念ながら昼間見た珠江の河口に面した海は泥の色のついた海であった。

この部屋のサニタリーゾーンはホワイトスワンよりもかなり狭く、浴槽が浅いので肩まで浸かろうとすると膝小僧が湯から出てしまう。
浴槽に入って体を動かすとお湯が湯船からオーバーする洋式バスの致命的な欠点があったのには閉口したが、外国なので止むを得ない。

但し、このホテルに特筆すべき点は、なんとトイレに中国メーカーのウオッシュレット(温水洗浄便座)が付いていたということである。

急速に発展する中国の実力であろうか、5つ星ホテルにはウオッシュレット完備が常識という時代がすぐそこまで来ているようである。
朝のビッフェは2階のコーヒーショップで摂ったが、7時に出かけてみると広い客席にまだお客が少なく、がら空きであった。
ウエートレスから東の窓際の席に案内され、大きな窓の外に広がる朝の海を眺めながらコーヒーを貰う。
コックに玉子焼きを注文して、朝粥、野菜サラダ、クロワッサンを取り、ゆっくりとした時間を過ごしたが高級ホテルに宿泊した至福の一時であった。
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