ツクシガモ、オカヨシガモ、マガモに続いて近所の公園の池に渡来してきているカルガモの飛行写真を紹介しましょう。
鳥名の由来辞典(柏書房)によれば、奈良時代にはカモ類のことを「軽(かる)」と呼んでいたという説があるそうです。
江戸時代になって、年中見ることができる留鳥のこのカモにだけ、カモを示すカルを残してカルカモとしたとされています。
市内の公園の、ちょっとした大きさの池には大抵このカルガモの姿があります。
池で泳いでいる姿はよく見かけますが、こうして飛行する姿を見る人は少ないと思います。
また、カモの仲間には翼(次列風切り羽)の後方上面に「翼鏡」と呼ぶ金属光沢(構造色)のある色が付いた部分があります。
この翼鏡の色は構造色なので、角度によってかなり違った色に見えます。
手元にある図鑑(日本のカモ識別図鑑・誠文堂新光社)によれば、カルガモの翼鏡は「群青色」とありますが、上の写真では緑色ですね。
勿論、群青色に見える場合もあるのですが、それを見るには飛行している場合に限られるので、普通の人にはなかなかチャンスがありません。