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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



創始者村山龍平によって設立された朝日新聞社は、 1879年1月従業員20人、発行部数3千部でスタートしているが、当初は江戸堀南通に会社があったという。

肥後橋側から見た朝日新聞本社ビル



その後、1885年になって中之島の宇和島藩蔵屋敷跡に本社が移り、122年を経た今も中之島の四ツ橋筋西側の土地に本社ビルを構えているが、これほど長く同じ場所に本社を置いている会社は珍しいのではなかろうか。

淀屋橋から夕暮れの中之島を望む



なお東京朝日新聞は、1888年7月に創刊されているので、大阪のほうが9年も早く創刊したことになる。

1918年(大正7年)の地図によれば、現在の大阪朝日ビルの場所には大阪ガスの建物があり、四ツ橋を挟んだ向かい側は中央郵便局となっているので、後に土地を買収したのであろうか。

1918地図



朝日新聞大阪本社ビルの筋向かいにある新朝日ビル(フェスティバルホール、リーガグランドホテル等が入居)は、1958年4月に開業しているが、建築後51年目の2009年には解体され、超高層ビルに生まれ変わると今年4月に発表されている。

朝日新聞大阪本社ビル(中央)と新朝日ビル(右)



新ビルは2013年の完成予定で、低層階は2700席の新フェスティバルホール、中層階に朝日新聞大阪本社や関連会社が入居するというが、そうなれば朝日新聞は、明治以来128年ぶりに四ツ橋筋西側から東側に本社を移すことになる。

渡辺橋から見た夕暮れの朝日新聞大阪本社ビル(左)



その後2010年代後半には大阪朝日ビル(1931年完成)と朝日新聞ビル(1968年完成)も解体され、2020年代の中之島には四ツ橋筋を挟んで朝日の超高層ツインビルができる予定という。

堂島側から見た大阪朝日ビルとそれを囲うように建つ朝日新聞本社ビル



ツインタワーとなる超高層ビルは、水辺の景観を生かした設計とし、最新の防災耐震技術も採り入れて地域の防災拠点の役割も担い、京阪中之島線の渡辺橋駅と大阪市営地下鉄肥後橋駅をつなぐ地下街を整備すると発表されているので10数年後の完成が楽しみである。

肥後橋から見た新朝日ビル



一方毎日新聞社は、朝日よりも3年早い1876年に大阪日報として創刊され、1888年になってから毎日新聞と改題されている。

毎日新聞も長く堂島に大阪本社を構えていたが、建物の老朽化に伴い1992年に西梅田の新社屋に移転し、跡地は再開発され堂島アバンザビルが建っている。

堂島川側から見た堂島アバンザビル(左)と大阪駅前第三ビル



さて愛読者の皆さんには申し訳ありませんが、ROSSはインターネットを使えない場所で本日から3日間の盆休みを取ります。

従って、このブログは明日から3日間、お休みします。


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