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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



アメリカ人の日本画コレクター、ジョー・プライス氏(1929年~)が収集した江戸期の日本画家の作品が展示されているプライスコレクション「若冲と江戸絵画」展を京都国立近代美術館まで見に行ってきた。



京阪三条駅から15分くらい歩いて堀に囲まれた京都国立近代美術館に到着し、入場料1300円を支払って中に入る。

展示された作品は600点もあるプライスコレクションの中から、プライス氏と東京国立博物館が厳選した伊藤若冲の円山応挙、長沢芦雪、森狙仙、酒井抱一、鈴木其一等101点でである。

伊藤若冲の「紫陽花双鶏図」



プライス氏がコレクションを始めたのは1953年、立ち寄ったニューヨークの画廊で見た伊藤若冲の作品から受ける視覚的なアピールが素晴らしかったからという。

日本での評価が低かった伊藤若冲を、いち早く見出した彼の審美眼は今や伝説になっているが、落款や印章ではなく、画家の腕だけを頼りに屏風や掛軸を選ぶことができたから日本語の読み書きができないことはメリットであったと語っている。



伊藤若冲は鳥を好んで書いたようで、鶏、シャモ、キジ、鶴、オシドリ等の細密描写が素晴らしい。



その伊藤若冲作品が、これでもかというくらいに豊富に展示してあったので高い入場料を払った値打ちがある。



以前、神戸の香雪美術館で葛飾北斎のスズメを描いた小さな作品を見て、その精密な描写に感動したことがあるが、それ以来の感動であった。

伊藤若冲以外の長沢芦雪、森狙仙、酒井抱一、鈴木其一等の作品もプライス氏の審美眼が光ったコレクションであった。

   

たまには美術館に出かけ、外国人が収集した日本絵画のコレクションをジックリと鑑賞する。

外国人に教えてもらった日本の美の再発見も楽しいものである。

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