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1990年に日本さくら名所100選に選ばれた雲南市木次町の斐伊川堤防桜並木(ひいかわていぼうさくらなみき)を見てきましたので斐伊川と一緒に紹介しましょう。・・・木次橋から見た桜



斐伊川堤防桜並木は、島根県雲南市木次町の斐伊川堤防沿い約2kmの区間にある800本のソメイヨシノ(昭和初期以降に植えられた)の桜並木です。



ところで斐伊川(肥河)は、古事記にも記載があるように古くから知られた川で、島根県仁多郡奥出雲町の船通山を源流とし、出雲平野から宍道湖へ流れこんでいます。



古来より何度も大洪水があり、暴れ狂う斐伊川を大蛇に例えて「八岐大蛇(やまたのおろち)」神話が完成したとも言われています。



洪水の原因の一つとして、斐伊川上流での砂鉄の採取があり、江戸時代中期以降その生産によって土砂の流入が爆発的に増大、川は典型的な天井川(てんじょうがわ)となってしまっています。



斐伊川は、江戸時代初期(1635年)まで西の神門水湖(現在の神西湖)から日本海に向かって流れていましたが、洪水後の川違え工事で東に向きを変えられ宍道湖に注ぐようになっています。



たびたび発生した斐伊川の洪水時に堆積した土砂は、新田開発に大いに活用され、斐伊川は島根の穀倉地帯の形成へ重要な役割を果たしています。



戦後も昭和47年7月に大洪水があり、1週間にわたって宍道湖沿岸の約25,000戸が浸水、死者11名を数え、出雲空港が10日間全面閉鎖、210日間の夜間閉鎖となっています。

また平成18年7月にも洪水が発生し、斐伊川本川で既往最高水位を更新、浸水家屋数約1,500戸、松江市街地も広く浸水しました。

しかし平成23年、上流に尾原ダムが完成、さらに平成25年には西の神戸川に放流できる放水路が完成、かつてのような大洪水発生は少なくなるのではないでしょうか。



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