連休明けの火曜日の昼休み、昨日に引き続いて天気が良かったので、会社から近い靱(うつぼ)公園のバラを見に行った。

靱公園のケヤキ並木の北側には、周囲よりも少し高くなった丘があり、そこに上ると西に広がるバラ園全体を見渡せるような庭園設計となっている。

この構造は、東の上町台地から西側の海に向かって緩やかに傾斜している大阪の町を表現しているらしい。

靱公園のバラ園は、去年開催された世界バラ会議大阪大会に合わせて大阪のマチの構造と一体化させる形で整備されたという。
世界バラ会議を記念した石碑

バラ園には、日本や東洋の野生バラから現代のバラに至るまでの変遷を「バラの歴史の流れ」として植栽されている。

園内に植えられた3200株ものバラを、東側から見下ろす配置は絶妙で、平面的な中之島バラ園よりも見ごたえがある庭園ではないかと思う。

バラの株数は、中之島の4000株より少ない3200株であるが、鶴見緑地や長居公園バラ園の本数2600株を上回り、大阪市の公園では第2位というので花は賑やかである。

又、東の丘から西側のバラ園に向かって滝と小川が作られていて、綺麗な水が循環して流れているのも靱公園の特長である。

バラ園の中の通路には人が潜れるアーチが何箇所か作られていたが、アーチの骨組み全体につるバラがしっかりと巻きつくにはもう少し年数がかかりそうである。

去年5月に開催された世界バラ会議大阪大会のシンボルとなったバラ「ローズ・オオサカ」の濃い赤色をした大輪の花が丁度満開であった。

この花は、去年5月の末に見たときには散った後であったので、1年がかりでやっとお目にかかることができたことになる。
丘からバラ園へ下りる途中には、プリンセスミチコという美智子皇后にちなんでネーミングされたバラも満開であったが、その花のまわりに蕾が一杯ついていた。

連休明けの靱公園のバラ園は、これから1週間くらいが見頃で、それを過ぎると日差しが強くなるために、花は日光に負けて散ってしまいそうである。
「たそがれ」日本で創られた品種

昼休みが終わりそうになってしまったので、木陰のある南側のケヤキ並木の間を通って、会社まで戻ることにしたが、並木の下のベンチには近所のサラリーマンOLが一杯坐って寛いでいた。

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