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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



大阪城3Dマッピングの記事の途中ですが、池井戸潤さんの小説「空飛ぶタイヤ」の中に書かれたサラリーマン達の心境描写と咲くやこの花館のハイビスカスを先日に続き紹介しましょう。<・・・・>が小説からの引用、(・・)がROSSの補足です。・・・咲くやこの花館で今の時期に咲いているオーストラリア、ノーフォーク島原産の原種、ヒビスク・インスラリス

<狩野は(取引銀行の常務に)言った。「異動はさせるが、大人しくしていれば今後、リカバリーのチャンスはあると思わせる。要するに内部告発するような者は会社に不満があるというより、自分に対する処遇に不満を持っているわけですよ。そこを改善できると思わせてやれば大人しくなります」>・・・ハイビスカスの原種、ヒビスク・インスラリスの花は、白からピンクへと次第に色が変わります。

<(中略)「チャンスがあると思わせる、と申し上げましたがチャンスがあるとは言っていません。世の中そんなに甘くない」「なるほど。さすが狩野さんだ」(と取引銀行常務)>・・・真冬なのに温室の中はハイビスカスの花盛りでした。

念願の商品開発部に異動した沢田課長は、そこで上司からのいじめに遭い、家での妻との会話です。・・・園芸種ハイビスカスは、大輪でどれも見事な花をしています。

<「逆境は誰にでもある。いつでも、どんな会社にでも。それに、あなたは、いままだ順調に来すぎたのよ」>と妻がなぐさめますが・・・これも直径20cmくらいある大輪の花

<沢田にだってそれなりの苦労はあったし、苦汁を舐めたことも一度や二度のことではない。苦難の道とは言い難いが、少なくとも紆余曲折の末に販売部、そして商品開発部の課長という地位を得たのだ>

しかし、沢田の企画書が上司によって握りつぶされたことで、自らの立場に気が付いた彼は告発データーの入ったパソコンを警察署に届けるのです。

それによってリコール隠しが表面化、狩野常務は逮捕され、マスコミに大きく報道されたことで会社の業績は急落してしまいます。

<(刑事の)高幡は言った「○○自動車っていやあ、名門企業じゃあねえか。いいかよく聞け、名門を汚すのは、リコールじゃあない。不正なんだ。それがわかんねえのかよ!」いま狩野専務はじっとテーブルの一点を見つめ、押し黙った。>・・・咲くやこの花館に行けば、真冬でも満開のハイビスカスを楽しむことができます。

参考文献:小説「空飛ぶタイヤ」池井戸潤 著

明日の記事は、大阪城3Dマッピングについての紹介です。

 



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