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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



六甲ライナー南魚崎駅で下りると住吉川があり、東側が灘五郷のうち魚崎郷、西側が御影郷という酒蔵が集中している地域となる。



魚崎郷には、住吉川に最も近い剣菱、その東には桜正宗、さらに浜福鶴の酒造工場があるが、今回はその前をさっと通過して引き返し、御影郷に向かう。



御影郷を代表する菊正宗には、酒蔵建築の菊正宗酒造記念館があり、1階が古い酒造用具の展示室、物販コーナー、利き酒コーナー、映像展示コーナー、2階が文化財収蔵庫となっている。



利き酒コーナーでは、絞りたての原酒と、その酒粕で作った甘酒、純米吟醸酒などを無料で試飲できるのでありがたい。



このコーナーで試飲しながら、日本人の主食の米から作られた日本酒が、日本人の味覚と体に最も合うアルコール飲料では無いか、としみじみと思った。

直売コーナー



折角なので、物販コーナーにあった「海の幸のかす漬け」モンゴウイカとホタテを購入して持ち帰ったが、酒の肴としては最高ではないかと思う。



この菊正宗酒造記念館は、1995年の阪神・淡路大震災で一度全壊しているが、4年後の1999年に再建されたという。



酒造展示室の中を拝観すると、槽場(ふなば)にある「大正6年(1917年)新調云々」と墨書された巨木の圧搾機が興味深い。



ホールの年表によれば、これらの諸道具を使って江戸時代に造った酒は、1829年だけで約1万2千石(一升瓶215万本)というので凄い。

ホール



菊正宗酒造記念館の敷地の中には、水車精米小屋が再建されていて、灘五郷には明治時代このような水車小屋が270余箇所もあり、臼の数は約2万5千もあったという。



水車の力で回転する軸によって杵が上下に動き、石臼の中に入れた玄米1升が、2昼夜で2割、3昼夜で3割の精白された精米となると説明文に書いてあった。


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