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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



東京ミッドタウンの敷地の中にある21_21DESIGN SIGHT(延べ面積1730㎡)の建物は、地上に出ている部分が少ないので、遠くから見ると巨大なオブジェのように見える。

東京ミッドタウンの敷地



地上に出ている部分は高さ4,8mのエントランスと隣接するカフェ、地下部分が高さ5mのギャラリーとなっている。

カフェの入り口



地下にギャラリーを配置するデザインは、安藤忠雄氏が多くの作品に採用しているが、安藤氏は「日本の顔としての建築」をテーマとしたという。

建物全景



長さ54mもある継ぎ目の無い一枚鉄板(約450㎡)を折り曲げて建物の屋根としている設計が面白い。

また一枚鉄板には、三宅一生氏が取り組んできたテーマ「一枚の布」に対応するという意味が込められているという。

ギャラリー入り口



三宅一生氏の作品に多く使われるプリーツ加工布は、加工する際、布と布の間に保護紙を挟む必要があり、加工が終わるとその紙はすべて廃材となるらしい。

プリーツ加工布を使った洋服



その保護紙を使った彫刻作品を展示していたが、その膨大な紙の量にはビックリしてしまった。

東京ミッドタウンの店舗街ガレリアにあるプリーツの店



公式HPによれば、「21_21DESIGN SIGHT」は、デザインのためのリサーチセンターであり、デザインについて考える場所であり、ものづくりの現場であるという。

トイレブース



地下階には、すべての壁面がステンレス材でできているトイレがあったが、トイレの中でデザインを考えるにはこういう仕様がふさわしいということか。

洗面



デザイナー、企業、職人、エンジニア、一般ユーザーなどデザインを取り巻く人々と意見を交換し、デザインへの関心と理解を育てていくことを目指すというが、開催されていた企画展は、完全に入れ物である建物のデザインに負けてしまっている。

建物



ギャラリーのプログラム企画を担当する皆さんには、建物に負けない企画展の実現に頑張って貰いたいものである。


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