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わたしは、放射線の食品測定所の臨時職員です。今日も、ある、ばあちゃんが来た。ひと伝えに・・・
とても、丁寧な、昔の方だよ白菜を大きく切って持ってきたんだ。
本当だったら、小さく切らなければいけないけど、私らが、それを切っちゃダメなんでそれを、容器に押しつぶして測ったよ。
ばあちゃんは、三時間後、頭を深々と頭を下げて測定所に入ってきたよ。お世話になりますって言ってね
幸いにも、その白菜はNDだった。
そういった。でも、その意味がわからないんだ何度かここで そのことは話したよ。ベクレルもシーベルトもわからないんだ。
いつもの通りの言葉が口から、こぼれた・・・・「食べても大丈夫ですか?」ってね
γ線しか測れてないからさ、ストロンチウムのこと話そうと思ったけど話せんかったよ
「おばあちゃん、低いよこの野菜!セシウム、低い!」
ばあちゃんは、にっこり笑った。「孫に食べさせても大丈夫ですか?」
答えられない・・・・わからない
だから、放射線の話をした。30分。おそらく、意味、わかんないと思う。
でもさ、そのばあちゃん泣いてたんだ。一人暮らしで、誰も何も教えてくれないって・・・
テレビでは、大丈夫だって言ってるけど信用できなかったって。でも、でも、わたしの話を聞いてばあちゃん泣いてた。
こんなに、親切に教えてもらったこと無いって・・・手、合して・・・・
拝んでたよ 私を・・・・・・。
「長生きしなきゃ、おばあちゃん、」
言葉がないよ 泣いたよ
ばあちゃんといっしょにさ
何してんだよ 「日本」