遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。
 



   藤沢周平の短編集を眠い目をこすりながらどうにか読み終えて、ふと目が覚めたとき、わたしは自分のスタイルがわかった。それまでなかったわけではないが、意識することでスタイルとなった....のだった。即興の語りのためのさまざまな試みを重ねてきてヒントを実践してきて、今日はじめてあぁこれがわたしのスタイルだと思った。つくる...のでもなく、らしい...のでもない、借り物ではない...。

   そしていよいよここからはじまるのだった。即興だから制限は皆無である。文学から、伝説から、和モノから海をわたったあらゆる文明のきらきらしい所産に至るまで語ることは可能になる。数千年まえから現代まで、なにか文章の断片でも言い伝えでも拠り所となる核があってそれがわたしを突き動かすのであれば、年間にいくつでもあたらしいものがたりを語ることができる。

   それはおそらくわたし独自のスタイルである。ダレの真似でもない。そしてわたしはそのスタイルが気にいっている。スタイルは石のように固まったものではなく、水のようにカタチを変えてゆくものだ。水であることはやめないけれども。変化し続けること、バージョンアップすることはスタイルの条件のひとつだと思う。今日 わたしは旅立ちをひとりで祝うことにしよう。丸木舟に乗って大海に漕ぎ出すのだ。満天の星が耀く海へ、日が昇り日が沈む海へ、宝物を波底に隠し持っている海へ、嵐の日もやってくる....けれどこの舟は魔法の舟なのである。

   ガザですでに930人のひとびとが生命を失った。930の青い空、笑顔、涙、よろこび、かなしみ、希望、夢...930のものがたりが終わってしまった。世界中の為政者、政治家、経営者、メディアのひとたち、文筆家 世界の運行に影響力あるひとたちにつよい想像力があればいいのに。


   

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