.....幼稚園のおはなし会が終わりました。あぁ、よかった! 今日はなんとか及第点です。いつも当日の朝、だしものを決めるのですが、今回はめずらしく考えました。迷いがあったのでしょうね。結局三日間、試行錯誤しながら内容をかえてゆきました。あたらしいおはなしや日本の昔話をとりいれました。こんなに四苦八苦したことは今までありませんでした。
なにか腑に落ちない感じがあってそれがなんだったのか今は理解できます。ひとつは『水のおはなし』を語ることについてでした。水のおはなしを環境問題やからだの問題としてだけでなく、ことばの問題として捉えるとき、賛否両論があることは知っていました。その危惧からしばらく語っていなかったのですが、ひさしぶりに語ってみて、わたし自身が信じているにせよ、仮に社会的に100%の信頼を得ていないとしたら語るのはどうだろう...とそれが一抹の不安になっていのでした。
もうひとつ、語り手としてものがたりを伝えたいという気持ちからすこし離れ、楽しませようという方向に傾いてゲームや手遊びの比重が増えていました。はっきりいえばウケねらいです。今日は手遊びを最後にして、みっつのものがたりを語りました。ほんとうにつたえたいものがたりを心をこめて語る...その原点に戻ろうと思います。心から語りたいものがたりがみつからなかったらつくればよいのだと思います。眠っているものがたりを揺り起こすのです。
そして最後に体調がはなはだよろしくなかった。人は生き物ですからどうしてもからだのコンデションとメンタルなものの両方に左右されてしまいます。けれど、体調が芳しくないとものがたりも花ひらきません。光が降り注ぎません。いつもは3クラス連続なので、多少不全でもどんどんテンションがあがってゆきますが、おやこおはなし会は一日一クラス一発勝負、自分でそこまで気持ちを高めてゆくことが必要です。けれど心身が不調だと上がりきらない。いつも最上のものを手渡してゆくためには....体調管理も必要なのでした。
どこからか薄墨色の雲が湧いて自分を信じる気持ちが翳るような日もあります。そんな日はあたたまってゆっくりやすむ、あしたはあしたの風が吹く。風のなか、また歩きだす。
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