知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

光る論文たるための警句

2006-07-29 13:00:08 | Weblog
行政問題の勉強は非常に幅が広いので、年度によって当たる年と外れる年があります。これは、運ですから仕方ありませんけど、少なくとも受験回数4回以上からは選抜する制度が異なります。3回以下はエリート選抜であり、誰でも合格できるものではないのです。したがって、4回目以上からが本当の意味での勝負となります。(本研究会の会員は、非エリートです)
受験回数4回目以上になると、問題意識や知識は収束してくるわけで、論文の仕様や表現も似通ってきます。おおよそ10人中8人が同じ内容を書いているとした場合、どうしても光らなければ、試験官の目にはとまらないのです。そういう意味では光る必要があります。問題は光り方です。
次の方法が考えられます。
1 独特の文体…これは、天賦の才能又は長い修練による文体の蓄積が必要です。したがって、昨日今日では身に付きません。
2 独創的な論展開…これは、それなりの師匠について感化されれば、可能な方法です。しかし、そこまで面倒を見てくれる師匠がいるかどうかでしょう。師匠とは、自分の徳にならない部下の面倒など見るはずがありません。また、自分の世界に引きづり込もうとするでしょうから、そういう点から師匠との距離を保てることができる人にしかお勧めできません。
3 警句を込める…ただ一文、警句を込めるだけでその論は引き締まり、光ります。ただ、警句が試験官を納得させるものでなければ、ただの駄文です。このためには、課題文の傾向を分析し、時事を参考にして予想を立てておく必要があります。その上で、「なるほど」と思わせる警句を10本くらい想定しておきましょう。
最後に、孤独な戦いはしないことです。
なるべく複数人で議論を交わせば、自分の見えない部分が分かります。孤独な戦いからは、良い結果は出ないと思います。