知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

鳴門秘帖

2012-09-08 07:01:06 | 文化
小学生の頃、鳴門秘帖という時代劇が放映されていまして
このイメージで鳴門秘帖というと田村正和が思い浮かびます。
講談社文庫を買おうとした記憶があります。
しかし、この講談社文庫、小学生には少々高額でした。
それで買えませんでした。
なので鳴門秘帖の話はほとんど知らなかったのですが
読売新聞の日曜版に鳴門秘帖のことが書いてありまして
俄然興味が再沸しました。
さっそく、図書館へ…
しかし置いてないのです。
それで取り寄せてもらってようやく読破しました。
吉川英治の書きっぷりが独特で、テンポ良くよめました。
法月弦之丞が主人公なのですが
読んでみるとそうでもなくて、
いろいろな人間模様が重なり合って
重厚な物語になっているなと感じます。
新聞連載小説にありがちな無理な展開や前後の不連続性、なかなか理解できない言葉や言い回しがあるんですが
抵抗も少なく話の中に入っていけたと思います。
たった3日で全部読めました。