リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~ウィレムスタット「漂着」はラッキー

2023年04月13日 | 日々の風の吹くまま
4月12日(水曜日)。(ウィレムスタット)。🌧☁🌥☁。悪天候を避けてコースを離れて、ドアの下から配達されたお知らせによると、今日はウィレムスタットに停泊。おお、オランダに戻ったんだ。でも、朝起きたときの停泊場所はだだっ広い広場のようなところで、道路を隔てた向こうに倉庫らしい建物が見えるだけ。すでにタラップが降りていて、7時半過ぎには大型バスが3台。ぞろぞろと船を降りてバスに乗ったのは、ブリュッセルで乗船して来たアメリカ人(と思われる)グループ。私たちと似たような年代だけど、男性の比率がずっと大きくて、ほとんどが野球帽をかぶっている。バスが去った後、Arts Club組は観光先を変更したようで、船は小さな水たまりのような船着き場を離れて広い川(海?)へ。

巨大な国際貿易港ロッテルダムに近いせいか、艀の行き来はほんとにハイウェイの大型トラックのような感じで、いたるところに風力発電の風車の林があって、おもしろ半分に見える範囲の風車を数えてみたら24基あって、5基とか6基ずつのグループになっていて、風が強そうなわりにはゆっくり回転。窓を開けて耳を澄ましてみたけど、音は聞こえなかったな。それにしても、オランダの風力発電はたいしたもんだな。昔からの風車小屋イコールオランダのような感覚のままで発電用の風力タービンをどんどん建てたんだろうな。オランダはロシアの石油なんか(使っているかどうか知らないけど)いらないんじゃないかな。とにかくそう思ってしまうくらいの数なんだもの。閘門を通る時にも、近くに風車が立っていることが多いから、ゲートの開閉や排水や注水のポンプのエネルギーを供給しているんだろうな。その閘門の中に入って前方と後方をきょろきょろ見ている方が、ワタシには中世の建物を観光するよりずっとおもしろい。小さいところは1回の開閉で1隻を通しているけど、このあたりは一度に2隻を通すところや水路が3本が並行しているところもある。運河の閘門って、エレベーターか階段みたいなものかな。




後方のゲートを閉めて2隻一緒。

閉まっている前方のゲート

ゲートが開き始めた

ゲートが開いて、いざ前進

川と言うには海のように広いところを波を蹴立てて進んで、やがて川らしい川に入って、ウィレムスタットという小さな町のヨットハーバーにしずしずと進入。ググってみたら、16世紀の後半からある町で、現在の人口は2500人。午後一番に出てみたら、雨に降られて10分ほどで船に避難。ドアを閉める前に同じようにマスクをしたシニアカップルが通りかかって、奥さんが「お宅も災難でしたねえ」。あ、コロナ陽性だったカップルね。夫氏が「オレは陰性なのに女房はまだ陽性でねえ」。あ、それは我が家も同じで、陰性と陽性が一緒なの。お散歩なら、雨が降り始めて、風もあるから、濡れないように気を付けてね。でも、しばらくするとまた晴れて来たので、今度は傘を持って再トライ。旧市街は函館の五稜郭のような壁の中にあるけど、形はダビデの星のような六芒星で、船から教会のように見えた建物は旧市役所。そこから並木のような歩道が中央に置くのドームのような大きな建物(教会)までまっすぐに続いていて、両側が車道と古い家や店。中心からちょっと外れたところに(これも船から見える)風車があって、いたって静かな町というところ。風車までは足を延ばさなかったけど、帰りに郵便局兼おみやげ屋があったので、’冷蔵庫のマグネットを3個ゲット。思い出多いマグネットになりそう。やげ屋があったので、’冷蔵庫のマグネットを3個ゲット。思い出多いマグネットになりそう。


ウィレムスタット(市の広報から)


と言うわけで、マザーネイチャーの怪我の功名で、こんな小さなところに「漂着」したおかげで、ちょっぴり観光客をやることができて、おまけに諦めかけていたおみやげも買えて、まあ、何となく満足と言うのか何と言うのか・・・。晩ご飯の前にミハイが来て、また検査。今日がDay 6。結果はまだ陽性。ワタシはDay 3とDay 4で陰性になって、今日も陰性。陽性のカレシとずっと一緒に小さなキャビンにこもっているというのに、しっかり陰性ってことは、カレシのウィルスはもう感染力がなくなっているってことじゃないかな。それでも2週間も3週間も陽性のままと言う人もけっこういるらしいけどね。まあ、「2度連続陰性で隔離を解除」というのはAvalonだけのプロトコルだから、このまま終点まで行って船を降りて、そのまま飛行機に乗って、まっすぐ帰れたらそれでよし。カナダのコロナ関連の入国条件は、ワクチン証明も搭乗前の検査も陰性証明も入国前後の検査も入国後の隔離も、はてはマスク着用も、みぃ~んな「不要」だもん。「政府がもう気にしてないのに、なんでオレが気にしなきゃならないんだよっ」とカレシ。でも、マスクはしていた方がいいかも・・・。