徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

初めての八方除

2016年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム

今年は九星気学でいう八方塞がりの年である。
寒川神社のHPには、八方除について次のように説明されている。

「あわただしい現代では、住居、方角、運勢などの吉凶を判断しても、支配している法則に従って行動することは、不可能なのです。大難は小難、小難は無難に過ごす為に、八方除の御祈願を受けて、寒川神社の良い「気」をいただき、心の支えと すれば、どんな状況でも積極的に生きれるようになるのです。」

「大難は小難、小難は無難に過ごす為に」とは、なかなか巧みな表現である。
八方除の御祈祷を受けたからといって厄災から逃れられるわけではなく、「この程度で済んだのは御祈祷のおかげ」というわけだ。
ご利益の真偽は証明できない、信じる信じないはあなたの勝手ということである。
もちろん信じてはいないが、せっかく9年に一度の八方除けのお祓いを受ける機会が到来したのだから、御祈祷を受けることにした。
初めての経験である。

正月三が日は混雑しているので、1月9日にした。
正月から随分日が立っているのにまだ初詣客で賑わっていた。
屋台も5日までのはずだが、元旦とあまり変わっていないようにも見えた。
御祈願の受付所はひときわ混み合っていた。
寒川神社八方除け1
初穂料は5000円が相場と聞いていたが、ほとんどの人が3000円である。
少し迷ったが、5000円にした。
21組の札をもらい待合室に移動すると、座る場所もないほど人であふれていた。
よく見ると19組の札を持っている人が大勢いた。
相当な待ち時間を覚悟した。

結局、1時間近く待たされた。
巫女のあとについて御本殿の東翼殿に移動、途中で白装束を渡された。
白装束を羽織って神主の後ろに整列し、二拝二拍手一拝の作法を見守る。
我々の二礼二拍手一礼とは違い、倒れるばかりの勢いで腰を大きく曲げる。
ちょっと真似はできないと思った。
そのあと、頭を垂れてお祓いを受けた。
隣の拝殿では、まだ前の組の御祈祷が行われていた。
終わるまで扉の後ろで待機。
10分ぐらい待って、ようやく拝殿に通された。
寒川神社八方除け2
拝殿は216名が一度に着席できるらしいが、21組は見たところ100名ぐらいだった
後ろでは、初詣客がお賽銭を投げている。
なんだか落ち着かない。
やがて神主が御祭神に向かってなにやら語り始めた。
どうやら21組の氏名、住所、御祈願の内容を読み上げているようだ。
しかし、3名の神主が同時に読み上げるのでまったく聞き取れない。
御祈祷が終わると、玉串が配られ、これを神殿にお供えして終わる。

出口の西翼殿では、初穂料に応じた授与品が用意されていた。
5000円は大式で、板剣神札・八方札(九体)・御守・御神土・御箸・御神供・御神酒。
3000円の中式との違いは八方札があること。
部屋の高い場所に貼るものだそうだが、そこまではできないから、結果的には中式でよかったかもしれない。

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