徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

北九州駅駅弁「ふくめし」

2016年01月31日 | 通販・買い物

近所のスーパーで、「全国有名駅弁大会」と銘打って、駅弁・空弁フェアを開催していた。
前回は昨年11月末だったから、2ヵ月ぐらいの周期で、定期開催しているのかもしれない。
今回も目玉商品は「おぎのや峠の釜めし」である。
12時からの数量限定販売だが、10人ぐらいの行列ができていた。
並んで買うほどの物でもないと思うが、これが老舗のブランド力なのかもしれない。

おなじみの駅弁に交じって、新顔がいくつか置かれていた。
稚内駅「四代かに弁当」、新千歳空港「石狩鮨」、釧路駅「かきべん」、札幌駅「うに三昧」、京都駅「三都弁当」。
いずれも食指が動かない。
駅弁にも少々飽きてきたみたいだ。

チラシに掲載されていた定番の「ひっぱりだこ飯」が置いてなかった。
かわりに置かれていたのが、北九州駅の「ふくめし」。
初めて見る駅弁である。
外箱の可愛らしいデザインにひかれて、つい買ってしまった。
値段は税込み1,204円、少し高い。
ふくめし
箱から出すと、フグをデザインした薄いプラスチックの容器が出てきた。
フグの出汁で炊いた茶飯、フグの一夜干し、フグ唐揚、フグ青のり唐揚、フグ明太唐揚、筍煮、椎茸煮、栗の甘露煮、練ウニ。
材料のフグは安価なシロサバフグである。
茶飯はベチャとした感じで味も薄い。
3種類の唐揚げはいずれも似たような味で、色ほどの差はない。
閉口したのは、大きめの尖った骨が入っていることである。
骨が怖くて噛みきれず、口からボロボロと食べかすが落ちる。
外箱に、「ふぐの骨が入っておりますのでお気をつけてください。」と書かれている。
この一言の裏には、どれほどクレームがあったのだろう。
不味くはなかったが、値段ほどの価値は感じられなかった。

ネットで調べたところ、「ふくめし」の元祖は下関駅で販売されていたものらしい。
幸福を招く「ふくめし」として、昭和35年の発売開始以来のロングセラー商品だったが、2010年7月に調整元が廃業した。
フグ型陶器の中に、ふぐの出汁の炊込み御飯、からあげ、酒粕焼き、そぼろ、炊き身のフグ尽くし、さらに、カニの爪肉、椎茸、紅葉麩が入っていたという。

どうやら、これのパクリらしい。
陶器製の容器をプラスチックに変え、「幸福を招く」というキャッチコピーを「ふくは福をよぶ」に変えた。
価格も元祖と同じぐらいだが、中身はかなりグレードダウンしている。

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