徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

神がかり

2012年10月28日 | 日記・エッセイ・コラム

つくづく、プロは凄いと思う時がある。
ラフに入ったボールをギャラリーに囲まれながら打つ。よく見かける場面だが、ちょっとでもシャンクすればギャラリー直撃だ。それなのに躊躇することなく打つ。
考えたら凄いことだ。

スペインで行われた世界ゴルフ選手権で、タイガーウッズはカート道から第二打を打った。ちょっとでもダフれば手首を痛めてしまうのに、気にするそぶりも見せずに、フルショットした。タイガーにとってダフるなど100%ありえないことなのだ。

全盛期のジャンボ尾崎は、正月の特番で、ケント・デリカットをティー・グランドに寝かせ、口にティーを差し、その上に置いたボールをドライバで打つという企画をやった。ちょっとでもダフれば大事故だが、何事もなく打った。

プロの領域は神がかりといっていい。
Pic20121026_01
長いゴルフ人生の中で、一度だけ、プロの領域に触れた瞬間があった。
ロぺ倶楽部の16番ホール、距離のあるミドルで、グリーンは巨大なバンカーに囲まれている。
右ラフからの第二打は3番アイアンだったが、いままで味わったことのない不思議な感覚だった。
素振りでもしているかのように、およそ打感というものがなく、後ろに引っ張られるようにクラブヘッドがしなり、ボールが餅のように潰れていくのを感じた。

「芯を食うとは、こういうことだったのか」

ボールの行方は見失ったが、ピンそば2mのところに落ちていた。
まさに、神がかっていた。

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コメント
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