読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

青春のうた 第75巻 1970年代中期23 

2009-02-15 18:21:55 | 読んだ
ずいぶん間をおいてしまった。
というのは、近頃私の住む街の本屋さんでは取り扱っていないようなので、通販で購入しているから、まとめて頼んでいるからなのである。

ずいぶんマニアックな曲が多くなり売れなくなってきたのかとも思われるが・・・

1.夢で逢えたら/吉田美奈子 1976年3月

この歌は名曲である。
ゆえに多くの人がカバーをしている。
私的には「サーカス」がいいですけどねえ。

吉田美奈子はどっか疲れたカンジあるいは投げやりなカンジ、つまり力が入っていないカンジがいい。

そしてそのカンジがこの曲にいい具合に適っている。

♪夢でもし 逢えたら 素敵なことね あなたに逢えるまで 眠り続けたい♪

ずっと眠っていなければならないかもしれない・・・それは問題であるようなないような・・・


2.ただお前がいい/中村雅俊 1975年10月

この歌もいい歌です。

♪ただ お前がいい♪

というすっきりしたというか簡単というか理屈ぬきというか、そういう感情を頭に言っておいて、その後はすごーくクドクドしく情景をあらわすところは、小椋佳の真骨頂である。(これは皮肉っているわけでもなく茶化しているわけでもないので、その辺はヨロシク)

その「お前」とはどういう人なのかというと

♪わずらわしさに
 投げた小石の 放物線の軌跡の上で
 通り過ぎてきた 青春のかけらが
 飛び跳ねて見えた
 そのてり返しを そのほほに
 映していた お前♪


なのである。

わかりますか?

よくわからないけれど、なんとなくニュアンスはわかりますよねえ。
それがいいんです。


3.河内のオッサンの唄/ミス花子 1976年8月

この手の歌は苦手である。
言いたいことはわかる、わかるんだけど・・・

まあ、そういうカンジである。


4.追伸/グレープ 1974年10月

♪撫子の花が咲きました 芙蓉の花は枯れたけど♪

なぜ芙蓉の花は枯れたのか?
不要だったから。

ということを、この歌を聴いたり歌ったりしたときによく言っていたっけ。

歌っていた、と書いたが、実はこの歌は難しい、というかサビの部分である

♪風に頼んでも無駄ですか♪

から、あまりにも高音なので、歌っているのか金切り声を上げているのか、よくわからなくなるのである。

さだまさしのリリカルな詩が、このころはまだまだ新鮮だったなあ。



yle="line-height:160%;">5.想い出ぼろぼろ/内藤やす子 1976年9月


内藤やす子の歌というか歌い方が好きだった。
解説には
「ハスキーな声とコブシの効いた独特の歌唱」
とある。

そして、その風貌と歌唱とは違って、男に尽くす歌なのである。
こんな力強いカンジの女性が、なんだか女々しい歌詞なのである。
そのギャップがまたなんだかイイのである。

♪聞いておきたいことがある・・・♪

の次

♪だけど 幸福ぼろぼろ こぼれるから 寝返り打って夢ん中♪

なのである。


6.故郷未だ忘れ難く/海援隊 1973年9月

絶対に東京に行くんだ!と決めていた高校3年の夏、この歌を聴いて、ちょっとセンチメンタルになったりした。

私の場合は南へ向かうと都会になるわけだが、この歌は九州からだから
♪東へ走る 夜汽車の音に ついつい誘われ 家を出て♪
ということになる。

ああ、来年の今頃は懐かしい気持ちで
♪故郷未だ忘れ難く 酒さえ飲まなきゃ やさしい親父♪
なんて、東京で歌っているんだろうなあ、と思いながら、この歌を聴き歌っていた。

で、東京に行ったらそれどころではなく、故郷を懐かしむ気持ち、なんて思うヒマもなく、なんとなく暮らしていました。

そして「あーこりゃアカン」と思って帰郷したわけであります。

海援隊のコミックソング的な歌よりは、この「故郷未だ忘れ難く」とか「思えば遠くへ来たもんだ」のほうが好きである。
そして、武田鉄也の感性が私には近いと感じる。それはおおむね「劣等感」と「楽天性」ではないかと思う。

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