読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

バカでエースがつとまるか! 堀内恒夫 ベースボールマガジン社新書

2008-10-08 23:26:27 | 読んだ
アンチ・ジャイアンツなのに、堀内と長嶋は好きだった。
この二人はジャイアンツの選手らしくなかったから。

海老沢泰久の「ただ栄光のために-堀内恒夫物語-」を読んでなおいっそう堀内のファンになった。
投手として或いは野球選手としての堀内は好きだったが、監督としては?である。

堀内の引退試合でのコメントがすごかった。
「ただ才能だけでここまでやってきた」
引退試合でホームランを打つ投手の言葉である。
堀内らしいなあ、とすごく感動したものである。

さて、本書はそんな堀内が書いた野球論である。
書いたというよりは語ったことを書き留めた、という印象であるが・・・

本書を読むと、というより題名を見ただけでわかるのであるが、堀内はただ才能だけで野球をやっていたのではなかった。
ただ、普通の選手が努力してたどり着けるところは才能として確保できていたのである。
その才能を維持向上させるための努力はちゃんとしているのである。

スポーツであれなんであれ「才能」のある人には最初かなわないが、正当な努力を続ける限りあれ程度は通用できるようになる、と思うのである。

才能のある人が一歩で到達できるところを五歩も六歩もかける努力の才能があれば何とかなるんだと思っていた。

しかし、才能のある人に努力をされるとやっぱりかなわないのである。

本書において残念なのは、監督を務めて失敗したことについて一行も書かれていないことである。
まだ書けないのだろうか?

堀内の語る「監督論」というのも読んでみたいのである。

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